登頭山(とずさん)作

〜〜〜〜〜〜〜〜季語なし 俳句集〜〜〜〜〜〜〜〜



    30. 怒りより笑顔が似合う平和の邦     

    29. 金ピカの男の子がくぐる守礼門     

    28. 真っ暗な糸数の壕赤子の聲       

    27. 頭上飛ぶ安保の丘は80デシベル    

    26. 冷柵が辺野古の浜を切り刻み      

    25. 宜野湾で沖縄の冬熱く燃え       

    24. 高江ヘリ拳突き上げパイン花      

    23. 手続きが戸籍と除籍まよう秋      

    22. 黒墨のそめにし衣服秋空に       

    21. 義母還る旧居の前の落ち葉かな     

    20. 義母見舞コスモスあふる緑園      

    19. 葦の原飛びたつ鴨に風が舞ふ      

    18. 秋雨や川辺に集う鴨の子ら       

    17. 乱れ雲鴨が群れ合う松伏野       

    16. 息栖社に寂しく香る藤の花       

    15. 日の光射し込む庭に薔薇の蔓      

    14. 若人に次の世代を託す秋        

    13. 数学が解りし時や秋の暮れ       

    12. 山里は枝に撓わに杉の華        

2015年11月5日(木)
『門』 草加新田句会
 (1:00〜5:00)
 草加市勤労福祉会館

    11. 赤谷川紅葉が染めて頂きへ       

        (改句:赤谷川今紅葉の盛りなり)   

    10. 思えども野茨に敗けて草庵       

        (改句:野茨に敗けし草庵ありにけり) 

     9. 草紅葉えみしと遊ぶ香島鹿       

        (草紅葉と鹿が秋の季語。えみしが良い)

     8. 鶴が舞う要白が妙墨にじむ       

        (絵の鶴はだめ。要白の意味が深い)  

     7. 木漏れ日や硝子に映すキウイの実    

        (説明文はだめ)           

2015年10月15日(木)
『門』 草加新田句会
 (1:00〜5:00)
 草加市勤労福祉会館

<席題「会」「長」「天」>

     6. 俳句会はじめてよんだ桐一葉      

<兼題>

     5. 腹筋を鍛えて楽し秋の雨        

     4. 香取海藤花ながる古き日々       

     3. 教え児の輝くヒトミ黍の花       

        (改句:教え児の輝く眸黍の花)    

     2. 茜雲くれゆく秋の三国山        

     1. 仏岩つづら折りにてススキの穂     

        (改句:仏岩つづら折りにて薄の穂)  



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