花巻・唐桑の旅(2002年春)
3月23日(土)
数学の高校集会が花巻であるので、参加のために朝8:15に車で出発した。
久喜から東北道に乗って、一気に仙台まで進みました。同僚からのアドバイス
で、仙台まで一気に行った方が後が楽だと言うのだ。確かにその通りであった。
楽々、13:10に花巻温泉に到着した。平均速度は110km/hだったが、
車の性能も昔と比べてずいぶん良くなったもんだ。
花巻温泉千秋閣は写真の通り立派なホテルであった。前回、下北の旅の際も宿
泊先を探すためにここに来ているので土地勘はあった。奥の方の台温泉まで前回
は探しに行ったなぁと懐かしく思った。
受付で参加費3,000円を支払い、資料をもらった後、さっそく7階へ上が
って、近藤年示先生の夢の数学授業「夢の相対性理論の授業」へ参加した。埼玉
の飯島さんや、村嶋さんたちも参加していた。
「相対性理論入門」が高校で授業できるのは夢だと思うが、可能性のありそう
な展開を話してくれた。電車の中で光った光が電車の中の人と外の人でどう見え
るかから始まって、ミューオンの話から、時間のかかり方の問題へ進み、最後に
ローレンツ変換へとつながる展開であった。時間の関係で全部は聞けなかったが、
「動き回っていると若々しくいられる」と言う言葉が印象的であった。
午後2時半から全体会の記念講演があった。対談「どうする!学力問題、とに
かく数学を楽しむために」というタイトルで、瀬山士郎氏(群馬大学教授)と根
上生也氏(横浜国立大学教授)による対談があった。根上氏は数教協のメンバー
でないので、普段聞き慣れない言葉や考え方を聞けて大変面白かった。彼の著書
「第三の理」を購入し、一気に読んでしまった。(読書の欄を参照下さい。)
SFに対するMFと言う言葉が面白かった。
この後、楽しい催しが夕食後も続くのだが、私は別なホテルを予約していたの
で、車で移動を開始した。集団で夜寝るのが、いびきの関係でできないことと、
別なところに行くと、その地方の地理に詳しくなると思い、そういう予約を取っ
たのだ。
花巻温泉から30分のところにある大迫町(おおはざままち)ワインハウス・
ホテルステイヒルという第三セクター経営のホテルだ。国民宿舎風のところであ
ったが、時期的に客は私一人であった。実に寂しいものだ。
料金は、宿泊費と夕食1,800円(ビフテキ料理)他で計8,340円であ
った。安いし、風呂も「ぶどう風呂」があり、面白かった。近所のワイン工場の
人々が多数は入りに来ていた。
電話番号ぐらい書いておこう。рO198−48−4200
3月24日(日)
翌朝、花巻温泉へ行く途中にある、宮沢賢治が教師をしていたことで有名な花
巻農高の校門の写真を撮った。愛車Dion(ディオン)を構内へ停めて写した。
日曜だったが、動植物の世話のためか多数の生徒が登校してきていた。
いま合併の問題で、校名がどうなるか揺れているという新聞記事を見ていたの
で、校門に掲げられている校名を写したが、写りが暗くよく見えなかったのは残
念である。
数教協高校集会の2日目は、木村良夫先生の「自作ソフトで数学しよう〜十進
BASICを活用して」に参加した。木村先生は、私の勤務する高校の事務長さ
んにそっくりなので親近感があるからだ。それと、ビジュアルBasicまでで
きないが、N88BASICでは細かすぎてイヤという私にとって、この十進B
ASICはちょうどいいと思っていたBASICなので、もう少しプログラムの
組み方を知りたかったからです。正にタイムリーでした。
近日中に、木村先生がカッパブックスからこのBASICの本を出すそうなの
で、今から楽しみです。「アニメ内分法」は目から鱗でした。
高校集会の最後に、増島高敬先生からアピール「子どもたちとともに数学文化
をつくろう−教師にとっても数学再発見であるように!」が熱く語られて閉会し
ました。このアピールを掲載しますので、ご覧下さい。
ここをクリック
お昼に集会が終了したので、埼玉の知人たちを花巻駅まで送った後、この旅行
で目的にしていた早池峰山(はやちねさん)へ行くべく、再び大迫町の岳集落に
ある早池峰神社に向かいました。途中にある早池峰ダムは、写真のように凍結し
ていました。この分で行くと、上の方は雪があるのではと予想しました。車のタ
イヤをこのときのために、スタットレス・タイヤのままにしておいたので、雪も
気にせず上っていきました。
予想通り神社付近から雪がたくさんあり、これ以上上っていくのはやめて、早
池峰山らしき山を撮影し、神社付近の駐車場も雪に埋まっていました。残念なが
ら神社へ向かう道も雪に埋まっていました。あきらめて、宿泊地である唐桑半島
へ車を向けました。
大迫町から山越に、国道396号線を遠野方面に向かい、途中の宮守村から国
道107号線に乗り換えました。宮守では突然雪が横殴りに降ってきましたが、
東北に来た感じがしみじみしました。そのあと住田町で国道340号線に乗り換
え、陸前高田市に向かいました。山を越したあたりから空は青色に変わり雪が嘘
のように晴れ上がりました。
陸前高田市は、高田松原が有名なので、見物に訪れました。恋人が一組寒い海
岸にいましたが、そばの野球場には少年野球が元気よくスポーツをしていました。
その後、唐桑半島に入りました。その先端に国民宿舎からくわ荘が写真のよう
にありました。何故だか懐かしい香りがしてきました。今から25年前、家族で
泊まったことがあるからです。立て替えもしてないのでしょうか?したとしても
手入れが行き届いているのか昔のままのように感じました。季節がら客は3組で
したが、国民宿舎としてはさっぱりとしていい感じでした。贅沢に慣れた昨今、
ちょうどいい感じに感じたのは不思議ですね。部屋の窓から見る松林も遠い記憶
と一致しています。
費用は、2食1泊で7,875円とはいいですね。参考に電話番号を乗せてお
きます。рO226−32−3174
3月25日(月)
翌朝は、からくわ荘周辺を散策しました。その写真を掲載します。
たっぷり1時間かけて散策し、写真もいっぱい撮りました。帰りにパンフレッ
トを見ていたら、近場の巨釜に尖った石があると言うので、寄ってみました。
唐桑半島を後にして、東北自動車道の一関へ国道284号線を西進していると、
千厩町(せんまやちょう)と言う変わった名前がでてきました。昔、たくさんの
馬が飼われていたのでしょうか?道路標識に「猊鼻渓(げいびけい)」と言うの
があったので、ついでに見物していこうと思い、車を北上させました。
途中に「幽玄洞」と言う興味をそそる名前がありましたので、猊鼻渓に行く前
に立ち寄りました。3億5千万年前の洞窟で、ウミユリや三葉虫などの化石が見
られましたが、少し狭いので、窮屈に進みました。
しかし、この洞窟探検は結構面白かった。
この後、猊鼻渓へ行ったが、秋の紅葉の時期は人で賑やうここも、さすがに今は
人がいなかったし、船でないと見れないと言う。しかし、時間がずっと後なので、
残念だが、ホンの入り口だけ写真を撮って、その場を立ち去った。駐車料代50
0円がもったいなかった。
一関市の北上川沿いを走っているとき、北の山々が雪をかぶって聳えていたの
で、写真に撮った。これが今回の旅の最後の写真であった。
この後、東北自動車道にのり、午後5時頃自宅にたどり着いた。結構、楽しい
旅行であった。
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