教員試験一般教養(数学)1997

教員試験一般教養(数学)1997

【傾向】
97年度の問10は、袋の中の玉を移す確率の問題である。組合せの計算を
使って解くと良い。問12は四則演算の問題をツリー構造で表現した問題で
ある。形に惑わされなければよい。問19は空間図形の展開図の問題だが、
立体視の能力を問うている。

1997年度問題


問10
Aの袋には白玉が4つ黒玉が3つ、Bの袋には白玉が3つ黒玉が2つ入っている。
Aの袋から玉を3つ取り出してBの袋に入れ、その後Bの袋から玉を2つ取り出し
てAの袋に入れる。このときAの袋が白玉だけになる確率を求めよ。

問12
四則計算を次の形で示す。
(例)                (×)
     (+)          /   \
     / \         /     \
   (A) (B)     (+)     (-)
               / \     / \
     A+B     (A) (B) (C) (D)

               (A+B)×(C-D)

以上の四則演算に従い、下記の2つの演算結果の合計を求めよ。

           (+)
         /    \
        /      \
     (-)        (+)
    /   \      /   \
  (×)   (÷)  (×)   (-)
  / \   / \  / \   / \
 251 (-)105   5 50  40  140  20
   / \
  120  109

           (-)
         /    \
        /      \
     (×)        (+)
    /   \      /   \
  (+)   (-)   341   (×)
  / \   / \        / \
 -30  32 321  101      251  (÷)
                     / \
                    72   8

問19

図のような立方体を1つの平面で切る。展開図にしたとき正方形がいくつかの部分
に分かれる。いくつに分かれる可能性があるか。なお、のりしろ部分は考えないも
のとする。


1997年度解答
from=武田


問10

3 3   3 2  3・2・1 3・2  1  3  3
───×───=─────×───=──×──=─── ……(答)
7 3   8 2  7・6・5 8・7 35 28 980

問12
上の演算の左側は
251×(120-109)-(105÷5)=251×11-21=2740
右側は
50×40+(140-20)=2000+120=2120
最後に
2740+2120=4860……①

下の演算の左側は
(-30+32)×(321-101)=2×220=440
右側は
341+{251×(72÷8)}=341+251×9=341+2259=2600
最後に
440-2600=-2160……②

2つの演算結果の合計は①と②より、
4860+(-2160)=2700 ……(答)

問19

図のように切ると、①は9個に分かれる。②は10個に分かれる。③は12個に分かれる。
④は11個に分かれる。⑤は8個に分かれる。
したがって、
答は、8,9,10,11,12に分かれる可能性がある。