質問<115>99/1/14
from=坂田
「確率(区別しないもの?)」


たびたび申し訳ありません。

例)6個の数字0,0,1,1,2,3の全部を使って
  6桁の数字を作るとき、1が先頭となる場合の数。
  
解答)残りの数0,0,1,2,3の並べ替えであるから、
   5!/2!=60通り
   
   この場合は2つある1の区別を付けてないようです。
   僕は区別したために場合の数が倍の120通り
   になってしまいました。
   数の場合は見分けがつかないために
   区別しなくてもよいのでしょうか?


お返事99/1/15
from=武田


答の集合は、「6桁の数字」が要素となりますが、先頭が1
となる数字は100123や130120などがあります。
もし1を区別して、1Aと1Bとする
と、100123は
1A001B23
1B001A23
の2通りになりますが、
答となる数字は区別することはできませんので、同じ要素が
2つあるのは変ですから、やはり「区別しなくて良い」とな
るでしょう。
したがって、同じ数字が含まれる順列なので、
     5!
1×────────=60通り……(答)
  2!1!1!1!
↑ ↑ ↑ ↑ ↑
6 0 残 2 3
桁 が り が が
の 2 の 1 1
1 つ 1 つ つ

どうやら答の集合の様子によって、区別の件は考えるようで
す。例えば、
「英国人2名、米国人3名、日本人1名の計6名から6名選
び、一列に並べるとき、その並び方は何通りありますか」と
言う問いに対する答は、答の集合が人間なので、区別がある
から、
66=720通り
ところが、「6名選んだときの国別の並び方は」と問われた
ときは、答の集合が国なので同国人は区別しないで考えるこ
とになります。
  6!
──────=60通り
2!3!1!
↑ ↑ ↑
英 米 日
国 国 本