質問<152>99/6/20
from=Bugman
「点、曲線の回転移動 2」


解説ありがとうございました。
解説中にわからない所はなかったのですが、
結果を見ると不思議です。
点と曲線の回転移動の結果がなぜ違うのでしょうか?
どこで違ってくるのでしょうか?
線も点の集まりですよね。


お返事99/6/21
from=武田


点の回転移動の方は、xy座標の点P(x1,y1)をθ回転移動させ
てXY座標の点Q(X,Y)とする。この点Qをxy座標で読みとると、
Q(x2,y2)となるとすると、
x2=Xcosθ-Ysinθ
y2=Xsinθ+Ycosθ
xy座標の(x1,y1)とXY座標の(X,Y)は同じ値なので、
********************
x2=x1cosθ-y1sinθ
y2=x1sinθ+y1cosθ
********************

曲線の回転移動の方は、xy座標の曲線F(x1,y1)=0をθ回転移
動させてXY座標の曲線F(X,Y)=0とする。この曲線上の点Qを
xy座標で読みとると、Q(x2,y2)となるとすると、
x2=Xcosθ-Ysinθ
y2=Xsinθ+Ycosθ
変形して
X=x2cosθ+y2sinθ
Y=-x2sinθ+y2cosθ
xy座標の曲線F(x1,y1)=0とXY座標の曲線F(X,Y)=0は同じ式な
ので、
**********************
x1=x2cosθ+y2sinθ
y1=-x2sinθ+y2cosθ
**********************
θ回転移動した曲線のxy座標での式は
F(x2cosθ+y2sinθ,-x2sinθ+y2cosθ)=0
となる。

したがって、
点と曲線のθ回転移動は違って見えるが、実は同じ変換式を
使っているのです。点の時は素直に、曲線の時は逆にして代
入して式を求めているわけです。