質問<186>99/10/15
from=坂田
「絶対値つきの関数の微分について」


こんにちは。たびたびお世話になっております。
log|cosx|の微分が一律に-tanxに
どうしてなるのでしょうか?
|cosx|は、符号が変わる点で微分不可能なはずで、
その辺を考慮したら一律にならない気がするのですが・・・


お返事99/10/15
from=武田



y=log|cosx|をグラフ化したところ、上記の図に
なりました。-90°や90°などのところに縦の漸近線が
ひかれます。それは、logのうしろの真数は正の数でなけ
ればならないので、0になるところで切れてしまうからです。
だから当然、log(cosx)と言った真数のところに絶
対値記号がつかないとグラフがマイナス部分で途切れてしま
います。
(log|x|)’=1/x
dy/dx=(dy/du)・(du/dx)
u=cosxより、
導関数が
   (cosx)’ -sinx
y’=───────=─────=-tanx
    cosx    cosx
となるが、この導関数のグラフも-90°や90°などのとこ
ろで縦の漸近線ができる。
質問の「|cosx|は、符号が変わる点で微分不可能なは
ずで」は、確かにx=90°+180°n(nは整数)のと
ころで微分不可能になっていますが、それ以外では一律
-tanxとなっています。