質問<1911>2004/9/1
from=ゆうや
「集合」


①3個の異なる要素から成る集合について、
 それぞれの長所と短所を明確にして解説せよ。
②n個の異なる要素からなる集合の部分集合は、
 いくつであると予想できるか。
③②の予想が正しいことを証明せよ。

★希望★完全解答★

お便り2004/9/1
from=wakky


集合の要素の長所・短所ってなんですか?


お便り2004/9/4
from=ゆうや


①3個の異なる要素から成る集合の部分集合の個数を
 求めよ。
②n個の異なる要素からなる集合の部分集合は、
 いくつであると予想できるか。
③②の予想が正しいことを証明せよ。
 失礼しました。よろしくお願いします。


お便り2004/9/6
from=wakky


①
3個の要素を持つ集合を
{A,B,C}とでもしましょう。
それぞれの要素を部分集合に入れることを○入れないことを×と表すこと
にします。
つまり空集合={×××},{A}={○××}{A,C}={○×○}
ということです。
そうするとどうでしょうか?
○と×を重複を許して3個並べる場合の数に等しくなりませんか?
つまり2×2×2=8個となります。

②
これは容易に 2^nと予想できますね。

③
どういうアプローチがいいのかなぁ?

(その1)
n個の要素からなる集合の部分集合の個数をS(n)とする。
S(n)=2^nを証明する。
要素が1個の場合は部分集合は空集合と全体集合しかないから2個で、
S(1)=2となり成り立つ。
n=kのとき成り立つと仮定する。
すなわちS(k)=2^kと仮定する。
要素の数がk+1の集合の場合、最初のk個だけでつくられる部分集合の数は
2^k個であり、そのそれぞれに対してk+1個目の要素が入るか入らないかの
2通りあるから、
S(k+1)=2^k×2=2S(k)=2^(k+1)となる。
よって、n=k+1のときも成り立つ。
こんなんでいいのかなぁ?それからS(0)=1を言っておいた方がいいかも
しれません。

(その2)
n個の要素からなる集合の部分集合の要素の数は、0からnまでの整数値をとる。
0≦k≦nである整数kに対して、要素の数がk個である部分集合の数は 
n個の中からk個を取り出す組み合わせに等しく、nCk個である。
したがって、部分集合の数は
nC0+nC1+nC2+・・・+nCn である。
これは2項展開(1+1)^n そのものである。
つまり
nC0+nC1+nC2+・・・+nCn=2^n

こんな感じでいいんですかねぇ?