質問<2030>2004/10/28
from=Recoba
「写像」


すみませんが、よくわかりません。
ご教授お願いします。

Aを有限集合とするとき、次の条件①または②を満たす写像
f:A→Aは、全単射であることを示せ。
①fは単射 ②fは全射

★希望★完全解答★

お便り2004/10/29
from=UnderBird


厳密にではありませんが、

Aの要素をa1,a2,a3,....,anとおく。(有限個だから)
写像fは単射(1対1)より、f(A)の要素の個数もn個である。
これは、値域または終域Aの要素の個数と一致する。
すなわち、全射であることを示す。
よって、全射かつ単射よりfは全単射であるといえる。

これは、無限個の場合には成り立ちません。
例えば、自然数の集合Nに対して、
f:a→2a と対応させると、単射ですが全射ではありません。


お便り2004/10/29
from=honda


有限集合Xに対して,n(X)をXの要素の個数とする.

(1)fが単射であるとする
f:A->f(A)
は仮定より全単射.
よって,n(A)=n(f(A))
一方,f(A)はAの部分集合で
Aは有限集合なのでA=f(A)
すなわち,fは全射

(2)fが全射であるとする
f(x)=f(y)とする.
xとyが等しくないとすると,
f(x)に移される異なる要素が少なくとも二つあるので
n(A)>n(f(A))であるが,fは全射であるので
f(A)=Aである.
これは矛盾.
したがって,x=y
よって,fは単射

#これも明らかに高校数学ではないですね