質問<2049>2004/11/8
from=たかよ
「関数の増減・極値」


3次関数f(x)=x^3-3ax+bについて
(1)この関数が極値をもつ条件を求めよ。
(2)f(x)がx=αで極大、x=βで極小となるとき、f(α)-f(β)を求めよ。
(3)(2)のα、βに対して、点(α,f(α))と点(β,f(β))を結 ぶ線分の
  中点をPとするとき、Pは曲線y=f(x)上にあることを示せ。

  よろしくお願いします。

★希望★完全解答★

お便り2004/12/10
from=黒猫


(1)f'(x) = 3(x^2-a)である。これが正負の変化をする
   xがあればよい。
   f'(x)は二次関数なので、x軸と相異なる二点で交わ
   ればよい(1点で交わるときは
  負に変化していないので極値を持たない)
  よって、a>0ならば二点で交わるので、求める条件 
   は a>0

(2)極値をもつxはf'(x)=0⇔x^2=a⇔x = ±√aなので、増減表は
     x  |   |-√a |   |√a |
    f'(x)| 正|  0 | 負| 0 | 正
    f(x) | ↑| 極大| ↓|極小| ↑
なのでα=-√a β=√a
よって、f(α)-f(β)
     =(-√a)^3-3a(-√a)+b-{(√a)^3-3a√a+b} 
     =4a√a

(3)P((α+β)/2 , (f(α)+f(β))/2)がfを満たせばよい。
 f(α)+f(β)
  =(-√a)^3-3a(-√a)+b+(√a)^3-3a√a+b
  =2(b-3a√a)
  ∴ (f(α)+f(β))/2 = b

  α+β=0なので(α+β)/2=0
 よってf((α+β)/2)=f(0)=b
 以上のことから
 f((α+β)/2)=(f(α)+f(β))/2
  したがって、Pはy=f(x)上にある。


お便り2004/12/12
from=wakky


(1)
f’(x)=3(x^2-a)より
a>0が極値を持つための条件

(2)
a>0として
(増減表は省略)
x=-√aで極大、x=√aで極小
つまり
α=-√a,β=√a
f(α)=f(-√a)=2a√a+b
f(β)=f(√a)=-2a√a+b
f(α)-f(β)=4a√a

(3)
(α,f(α))=(-√a,2a√a+b)
(β,f(β))=(√a,-2a√a+b)
よって
点Pの座標は(0,b)
f(0)=bだから
点Pは曲線y=f(x)上にある。