質問<2617>2005/10/11
from=鉄の介
「場合の数」


①いちご9個,さくらんぼ15個の合計24個をA,
 B,Cの3人で分けるとき、その分け方は全部で何
 通りありますか。ただし3人で分けたときに、ある
 人がどれか1種類(いちごだけ、さくらんぼだけ)
 という分け方であってもよい。

②A,A,B,B,C,C,D,Eを横1列に並べる
 とき、2つのAは互いに隣り合うが、2つのBが互
 いに隣り合わず、2つのCが互いに隣り合わない並
 べ方は、全部で何通りありますか。

 A,A,D,Eを先に並べて、残りをすきまに入れ
 るという計算をしてみましたが、まったく違う解答
 になってしましました。

★希望★完全解答★

お便り2005/11/10
from=けんさん


①例えば 同じもの3個を3人に分けるとき、○3個と│2本を並べる
順列になります。
例 ○│○○│→この場合は1個、2個、0個と理解する。ですから
5!/(3!・2!)=10通りのように計算できます。

いちご9個の分け方は11!/(9!・2!)=55通り
(ただし誰かが何ももらえないという場合を含みます)
さくらんぼ15個の分け方は17!/(15!・2!)=136通り
(条件は上と同じ)
よって、55×136=7480通りです。
さて、ここからが複雑。問題を読むと「誰かが何ももらえないという
場合は除く」というようによみとれますので、この場合の数を数えな
ければなりません。
いちごがA××(A以外は0個)の1通りに対してBかCがさくらんぼも
もらえない場合は
A××(1通り)×B×(1通り)××C(1通り)AB×(14通り)
A×C(14通り)の計31通りが考えられます。
いちごが×B×、××Cのときも同様ですから合計31×3=93通り。
さらに、いちごがAB×(8通り)に対して、A××(1通り)
×B×(1通り)AB×(14通り)が考えられ
8×(1+1+14)=128通り。
いちごがA×C、×BCも同様ですから128×3=384通り。
よって、7480-(93+384)=7003通り・・・(答)

②まずAAが隣り合う場合(BとCは隣り合っていてもいなくてもよい)
を考え、その中からAA、BBだけが隣り合う場合とAA、CCだけが隣り合
う場合、AA、BB、CCがすべて隣り合う場合を考えて加減します。
(集合のような考え方で。ベン図が描けるといいのですが)
AAが隣り合う場合7!
AAとBBが隣り合う場合6!
AAとCCが隣り合う場合6!
AAとBBとCCが隣り合う場合5!
ですから7!-(6!+6!-5!)=3720通り・・・(答)


お便り2006/2/23
from=/で


考え方が良くわかり、大変勉強になります。
マル2 ですが、一点気になったので。

AAを一文字と考えるので 7! ですが、そこにはそれぞれ2個あるBとCの
重複分を数えてしまっていますから、2!2!=4 で割る必要がありますよね。

同様に、AA、BBとなる場合は、Cの重複分を考えて 2!=2 で割り、
AA、CCとなる場合も、Bの重複分を考えて 2 で割る必要がありますよね。

そうすると、
{7!/(2!2!)}-{(6!/2!)+(6!/2!)-5!}
=1260-(360+360-120)
= 660通り

ではないでしょうか。