質問<326>2000/9/23
from=瀬能結城
「軌跡」


いつもお世話になっています。
軌跡の問題なのですが、
①直線 y=-2mx+2 と放物線 y=-2x2乗+4x+3 の交点をP,Qとする。
そのとき、任意の実数mに対して、線分P,Qの中点の軌跡を求めなさい

②放物線 C;y=x2乗 と直線l;y=m(x-1) は相異なる2点A,Bで交わっている。
mの値が変化する時、線分ABの中点の軌跡を求めよ。


お返事2000/9/24
from=武田


問1

交点P,Qは、連立
{y=-2mx+2
{y=-2x2 +4x+3
を解くと求まるので、
-2mx+2=-2x2 +4x+3
2x2 -2(m+2)x-1=0
判別式D/4=(m+2)2 +2
すべての実数mに対して、
D/4>0より、異なる実数解が必ず2つある。
その2解をα、βとすると、
中点のx座標は
  α+β 1   -2(m+2)  m+2
x=───=─・{-───────}=───
   2  2      2      2
y=-2mx+2に代入して、

       m+2
y=-2m(─────)+2=-m(m+2)+2=-m2 -2m+2
        2
中点Mの座標は
   m+2
M(─────,-m2 -2m+2)
    2

このx座標とy座標より、
2x=m+2
m=2x-2
y=-m2 -2m+2
 =-(2x-2)2 -2(2x-2)+2
 =-4x2 +8x-4-4x+4+2
 =-4x2 +4x+2
したがって、
中点Mが描く軌跡の方程式はy=-4x2 +4x+2……(答)

問2

交点A,Bは、連立
{y=m(x-1)
{y=x2 
を解くと求まるので、
m(x-1)=x2 2 -mx+m=0
判別式D=m2 -4m
2つの異なる実数解をもつには、D>0より、
m(m-4)>0
∴m<0,4<m
その2解をα、βとすると、
中点のx座標は
  α+β 1   -m  m
x=───=─・(-──)=─
   2  2    1  2
y=m(x-1)に代入して、

    m    m(m-2)
y=m(─-1)=──────
    2      2
中点Mの座標は
   m  m(m-2)
M(───,──────)
   2    2

このx座標とy座標より、
2x=m
m<0,4<mより、
2x<0,4<2x
x<0,2<x
代入して
  2x(2x-2)
y=────────
     2

 =x(2x-2)
 =2x2 -2x

したがって、
中点Mが描く軌跡の方程式は
y=2x2 -2x
ただし、x<0,2<x    ……(答)