質問<3657>2007/12/24
from=小豆
「証明」


     a,b∈Rにたいして,a・b=log(10^a+10^b)と定義する。
x・x=a のとき,xを√aと定めるとき,不等式
√a・b≧a+b/2 を示せ。(左辺の√はa・b全体にかかります。)
いつもお世話になっています。
以上の問題を教えて下さい。宜しくお願いします。

★希望★完全解答★

お便り2007/12/28
from=平 昭


 こんにちは。
問題文の意味がちょっと分かりにくいですね。
記号「・」は普通、かけ算や内積を意味しますから、
別の意味に使うと混乱のもとです。√も同様です。
 そこで、別の記号を使って問題文を書き換えてみました。
多分、以下のような趣旨なのだろうと思います。
対数の底は10と仮定しています。
なお「a+b/2」は(a+b)/2の間違いでしょうか。

  a,b∈Rに対し、2項演算*を
 a*b=log(10^a+10^b)で定義する。
またa∈Rに対し、x*x=a を満たすxを
 x=★√a
と定める。このとき、不等式 
 ★√(a*b)≧(a+b)/2
を示せ。

 さて、解答は以下の通りです。

*の定義より計算すると

x*x=log(10^x+10^x)
     =log(2・10^x)
   =log(10^x)+log2
   =x+log2

だから★√a=a-log2 である。
すると、示すべき不等式は
 ★√(a*b)
=log(10^a+10^b)-log2
=log(10^a+10^b)/2≧(a+b)/2

 一方、10^a>0 かつ10^b>0より
相加平均≧相乗平均から
(10^a+10^b)/2≧√(10^a・10^b)
が成り立つ。

ここで両辺の常用対数を取れば、
示すべき不等式が得られる。

 証明終わり。

 議論の中で、通常のかけ算記号もルートもでてきます。
やはり、題意の演算記号は書き換えたほうがわかりやすいですね。