質問<39>98/8/29
from=飯田あいこ
「場合分け」


11個のみかんを4人に分けるとき、
(1)1つももらわない人があってよいとき、
     何通りの分けかたがあるか。
(2)1人につき最低1個はもらうものとして、
     何通りの分けかたがあるか。


お返事98/8/30
from=武田


森義彦さん(福島県数教協)のレポート「分配問題」を利用して
分析させていただきました。
(1)11個のみかん(もの)を、4人(箱)に分配する問題である。
ものには区別が無い。箱には区別が有る。また空箱になることも
有る。このときは重複組合せになる。
4114-1+1111
  =1411
  =1414-11
  =143
  =(14・13・12)/(3・2・1)=364(通り)

図を使って解くこともできる。
ものを○、箱を仕切り|として考える。
例えば、4人ABCDのみかんが、A(3)B(2)C(4)D(2)とすると
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭
○○○|○○|○○○○|○○
この図より、仕切りの場所に注目して、①~⑭の中から3つの番号
を選ぶわけだから、小さな番号④より前がAさんのみかん3個、次
の番号⑦の前がBさん2個、後ろがCさん4個、最後の番号⑫の後
ろがDさん2個となる。
14個の番号(もの)を、3つの仕切り(箱)に入れる問題で、
ものには区別が有る。箱には区別が無い。また空箱になることは
無い。また1個/1箱ずつである。このときは普通の組合せになる。
143=(14・13・12)/(3・2・1)=364(通り)
(2)1人につき最低1個はもらうものとすると、
みかん11個を、最初に4人全員に1個ずつ渡して、問題を
みかん7個を4人に分ける(1)と同じ問題とすればよい。
474-1+77
  =107
  =103
  =(10・9・8)/(3・2・1)=120(通り)