質問<508>2001/6/7
from=恵美
「指数方程式」


問題集でどうしても分からない問題があります。
解説を見てもよく分からないので、詳しく教えて下さい。

「方程式(eのx乗)=ax+bが実数解をもつための定数a、
bの条件を求めよ」

という問題です。どうか教えて下さい。お願いします。


お返事2001/6/8
from=武田



指数関数y=exと1次関数y=ax+bの交点が実数解となる。
まず接点のところを考えると、
指数関数の微分と1次関数の傾きが一致するから、
導関数y′=exより、ex=a>0
x=loge a=ln a
y=eln a=a
y-a=a(x-ln a)
y=ax-a・ln a+a
したがって、
b=-a・ln a+a
 =a(1-ln a)

a<0のときは、bがなんであっても必ず1点で交わるから、実数解をもつ。
a=0のときは、b>0であれば、1点で交わるから、実数解をもつ。
a>0のときは、b>a(1-ln a)のときに2点と交わるから
        実数解をもつ。
        b=a(1-ln a)のときは接するので、実数解をもつ。

a,bを図にまとめると、次のようになる。
赤色の部分の(a,b)のとき、実数解をもつ。