質問<551>2001/7/4
from=資格試験受験生
「全微分のイメージ」


武田先生、ご多忙なところ失礼致します。
全微分dz={∂z(x、y)/∂x}・dx+{∂z(x、y)/∂y}・dyを、
第一象限において、3次元図でイメージするときについての質問です。

たとえばz=2x+yという関数なら、
∂z(x、y)/∂x=2、∂z(x、y)/∂y=1というのが、
3次元の図でイメージできるのですが、
たとえばz=2xyというものですと、
∂z(x、y)/∂x=2y、∂z(x、y)/∂y=2xというのが、
ちょっとよくイメージできません。
単に、∂z(x、y)/∂x=2yならば、たとえばy=2のとき、
xが1単位増加すると、yである2も掛けられるという形で、
点をプロットして3次元図を描けばよいのでしょうか?

また、z=2x+yのときは、x軸上でも、y軸でもzの値がプラスで、
z=2xyのときはx軸上でもy軸上でもゼロでイメージすればよいのでしょうか?


お返事2001/7/5
from=武田


全微分を3次元的にイメージすると、下図のようになる。


z=2x+yは平面だから、その平面上の1点(x,y,z)をとったとき、
その点における接平面はもとの平面と一致する。
その接平面におけるz増分は、dz=2・dx+1・dyとなる。

z=2xyは曲面だから、その曲面上の1点(x,y,z)をとったとき、
その点における接平面をとると、
そのz増分は、dz=2y・dx+2x・dyとなる。