質問<811>2002/3/29
from=ももっち
「数と式」


「x,yの2次式x^2-xy-6y^2+9x-2y+rが、1次式の積に因数分解できるとき、
定数rの値を求めよ。」という問題で、

解答が、
「2次式をxについて整理すると
 x^2-(y-9)x-6y^2-2y+r
 条件を満たすとき、xの方程式
 x^2-(y-9)x-6y^2-2y+r=0
 の判別式Dがyの完全平方式となる。
 ゆえに D=(y-9)^2-4(-6y^2-2y+r)=0
 すなわち 25y^2-10y+81-4r=0 の判別式が0
 であるから 5^2-25(81-4r)=0
 よって r=20」
となっているのですが、この解答が全く解りません。どうしてこのxの方程式の判別式Dがyの完全平方式となるとか、
D=0と言えたり、またこの判別式Dで出来たyの2次方程式の判別式が
0になるとか言えるんでしょうか。
よろしく御願いします。


お返事2002/3/30
from=武田


 が1次式の積になるのは、
 の解が2つあり、
かつx,yの1次式になるのだから、
xについて整理して、 
解の公式より、
 
√の中が、外に出るために、完全平方式である必要がある。
 
今、方程式にするために、D=0とおくと、
完全平方式になるためには、重解である必要がある。
 
 
 
したがって、この方程式の判別式は、D=0より、
 
25-2025+100r=0
∴r=20………(答)

 

質問の√の中が完全平方式であれば、

 
 
   
したがって、
 
                              ………(答)

となる。

 

この問題は、テクニックとして、2回判別式をD=0とすると解けるのだが、

1回目の判別式Dは「D=0」と言う意味ではなく、方程式化するために=0を

つけただけなのだ。

2回目の判別式「D=0」は、完全平方式より重解から、D=0がでてきたのだ。