便利なツールの紹介
<4>お便り2008/3/31 さて、3月22日に大阪の近畿大学に勉強に行きました。 「数学ソフトウェアとフリードキュメント VI」という研究発表会です。 そこで、RIsa/Asirというソフトを知りました。 私は数式処理についてはほとんど知らなかったのですが、 いろいろと研究は進んでいるようでした。 先のソフトは、フリーで、数式処理のソフトです。 たとえば、因数分解などができます。 もっと難しい数学上のことを計算することができるらしいです。 まだ使いはじめでよく分かっていないのですが、 面白そうなので、情報提供まで。 →ここ参照
<3>お便り2007/7/9 こんにちわ。ご機嫌如何でしょうか? 面白い便利ツールがありましたので、お知らせいたします。 元々、どういうわけか、貴サイト『高校数学の窓』に回答者として名を連ねるようになってから久しい のですが、個人的な希望がいくつかありました。 問題点は次の2点です。 ①数式表示が困難 ②間違いを後で気づいても修正が困難 と言う点です。 そこで、個人的に『何か上手いテが無いかな?』と長い間考えていました。一つは度々、貴サイト『高校数 学の窓』で投稿者の中でそのままのコードを送ってきちゃっていたケースがある『LaTeX』が使用可能なメ ディアで、こちら側から投稿/修正/変更が容易なモノ。ですから、元々は全く個人使用を目的とした媒体を 持って『回答』としてリンク可能な『何か』があれば良かったのです。ところがこう言うのはなかなか無い んですよね(笑)。 平たく言うと、個人保有の『回答用ブログ』でもあればな、と言うのが狙いだったのですが、ところがブロ グの場合、圧倒的に数式表示が苦手です。まずほぼ『数式記述可能』なブログってのは存在しません。まあ、 確かに『日記』で数式書こう、なんて奇特なヤツらはそうそういません(笑)。ニーズが無いのです。 とか絶望的な状況だったのですが、Googleが保有しているブログシステムである『Blogger』と言うメディア ならLaTeXが使用可能である事が最近分かったんです。MicrosoftのIEでは無理なんですが、Firefoxに適切な アドオンを組み込めばLaTeX表記が可能だ、と。ご存知のように、LaTeXは基本的に画像表示方式です。極端な 話、Microsoft Wordなんかでも数式記述は可能ですが、それをペインターに落として、jpgで保存して、サーバーにアップロ ード・・・・・・と言うのは大変な手間です。記号処理だけで画像生成してくれるLaTeXは確かに便利なんで すよ。 それで個人的にBloggerを使ってみよう、と思ったんですが・・・・・・実はBloggerの場合、『チームブログ』 として作成可能なのです。日本の場合、圧倒的にブログは『個人管理の』日記ツール、って認識のされ方なん ですが、欧米諸国の場合、『個人ツール』ではなくって『共同管理ツール』としての側面の方がむしろ強いの です。そしてGoogleはアメリカの会社なので、当然Bloggerは『共同管理ツール』機能を持っています。と言う 事は複数の管理者を設定出来るんですね。 もし、このブログを気に入って下さったなら、使ってみてください。また、『管理者権限送付』ないしは『投 稿者権限送付』と言う機能もありますので、貴サイト『高校数学の窓』での常連回答投稿者のウチの何人かに 『管理者権限』ないしは『投稿者権限』を送付する事が出来ます。そちらもご自由に。 もう一つ、Bloggerの場合、CMS(コンテンツマネージメントシステム)と言うソフトの側面があります。と言う か、ブログの正体はCMSそのものです。CMSと言うのは、要するに、ホームページの管理/編集を容易にするソフ トウェア、って事なんですが、当然そのテのソフトはUNIX/Linux上で動作するスクリプトです。Bloggerの場 合、お望みなら、ご自分の持ってらっしゃるサーバーにダウンロード/展開して使用する事も可能です。オープ ンソースウェアではないんですが、Bloggerの場合タダで自分のサーバーに落とせてそれこそ『完全管理する』 事も可能です。 「高校数学の窓LaTeX版」(http://whs-math.blogspot.com/)
<2>お便り2006/11/12 Perl自体もフリーウェアなので、インストールに関しては特に神経を使う必要性はありません。この機会に インストールしてみましょう。詳しくは http://pocketstudio.jp/win/activeperl/ に紹介されているインストール法に従って、「ActivePerl」をご自分のパソコンにインストールして下さい。 なお、Perlを利用する為には「環境変数」の設定を試みないといけません。同じページにWindowsでの 「システム環境変数」の設定方法に付いての説明もあるので、指示に従って、デスクトップも システム環境変数として指定してしまいましょう。と言うのも、「書きなぐりのプログラム」は大体 デスクトップに置くのが一番分かりやすいでしょうし、遊んだ後は「即ゴミ箱行き」のケースも多いで しょうから、デスクトップをシステム環境変数にしておくのが都合が良い。 例えば、亀田のパソコン上では C:\Documents and Settings\kameda\デスクトップ が指示すべきファイルパスとなっています(多分なべちゃんさんのパソコンでもデスクトップフォルダのパス は似たようなモノだと思います)。 さて、ではPerlの使い方です。僕もPerlプログラムをパソコンで走らせるのは初めてなんでちょっと苦労 したんですが、大方間違ってないとは思います。 まず、メモ帳(NotePad)を開いて、JJon.com氏が上に記述しているソースコードをコピペします。これが 「プログラム」となります。 次にその「ソース」をOctave Workshopと同じようにSaveするんですが、まずは 「名前をつけて保存」 を選びます。ここで、名前は「dicemontecarlo」と名づけますが、大事なのは拡張子(エクステンション)です。 OctaveWorkshopの場合はエクステンションは「.m」でしたが、Perlの場合は「.pl」がエクステンションです。 すなわち、ファイル名を dicemontecarlo.pl としてデスクトップ上にSaveします。(ひょっとしてWindowsの初期設定が拡張子を隠すようになっているかも しれないので、この機会に拡張子を見えるようにさせて下さい。詳しくは http://www.itmedia.co.jp/help/tips/windows/w0018.html 辺りを参照して下さい。) これでPerlによるモンテカルロ法のプログラムは完成です。あとは実行するだけ、です。 まずは「スタート」メニューから「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」 と進み起動します。そうすると真っ黒いDOS画面が現れるはずです。 そこで多分、プロンプトとしては、 C:\Documents and Settings\kameda>_ と表示されているでしょう。 そこで、今記述したJJon.com氏作成のソースコードのファイル dicemontecarlo.pl と打ち込んでプログラムを走らせます。 そうすると、計算結果を C:\Documents and Settings\kameda>_dicemontecarlo.pl 0.8928 C:\Documents and Settings\kameda>_ てなカンジで返してくれると思います。JJon.com氏が仰るとおり、89.28%と言う「90%に近い」値を返して くれました。(もちろんこれも乱数ベースなので、実験によって値は変わります) 今回Perlを初めて使ってみたんですが、非常に高速に計算してくれますね。OctaveWorkshopの比ではないです。 なかなか面白そうな言語です、やっぱり。 一般的な言語としては、例えばVBA程認知度は無いですが、ハッカーにとっては必須の言語Perl。色々応用も 利きそうですし、この機会に是非ともPerlも試してみてください。
<1>お便り2006/5/31 使用パソコンがWindowsと仮定して話を進めます。 http://prdownloads.sourceforge.net/maxima/maxima-5.9.3.exe?use_mirror=jaist ↑上のサイトからフリーソフト「Maxima」をダウンロードして下さい。 デスクトップ上にそのファイルをダウンロードして、それをダブルクリックすれば インストーラが起動します。 アトは(英文ですが)指示に従ってインストールして行って下さい。 さて、インストールが終了したとして、話を続けます。まずは「Maxima」を起動して 下さい。そうすると、 Maxima 5.9.3 http://maxima.sourceforge.net Using Lisp GNU Common Lisp (GCL) GCL 2.6.7 (aka GCL) Distributed under the GNU Public License. See the file COPYING. Dedicated to the memory of William Schelter. This is a development version of Maxima. The function bug_report() provides bug reporting information. (%i1) と言う画面が現れる筈です。これは起動成功、と言うことです。 (%i1)と言ったサインは貴方の入力を待ってる、って事です。 そこで積分コマンドを入力してみましょう。 「Maxima」に積分させるコマンドはそのものズバリ integrate です。そこで、(%i1)に続いて次のようにセミコロン(;)まで入力して下さい。 integrate(1/sqrt(a*sin(x)+c),x); これは問題の数式を「xについて」積分せよ、と言う命令です。これを入力し終わったら リターンキーを押して下さい。(%o1)の表示のアトに解が示される筈です。 もし、解が示されなかったら、それはこの数式が「解析的には積分が不可能」と言った 意味ですね。試してみて下さい。 |