質問<1374>2003/8/29
from=ヤマダ
「複素数」


aを実数とし、2次方程式x^2-2(a+1)x+4=0を考える。
この2次方程式が2つの解を持つ時、虚数解の3乗が
それぞれ実数となるaの値を求めよ。
お願いします。


お返事2003/9/2
from=武田


虚数解をもつから、α+βiとすると、共役な複素数α-βiも解となる。
解と係数の関係より、
(α+βi)+(α-βi)=2(a+1)
∴α=a+1
(α+βi)(α-βi)=4
α^2-(βi)^2=4
β^2=4-α^2
  =4-(a+1)^2
  =-a^2-2a+3

虚数解の3乗が実数となるから、
(α+βi)^3=α^3+3α^2(βi)+3α(βi)^2+(βi)^3
       =(α^3-3αβ^2)+(3α^2β-β^3)i
虚部が0より、
3α^2β-β^3=0
β(3α^2-β^2)=0
解が虚数より、β≠0
3α^2-β^2=0
3(a+1)^2-(-a^2-2a+3)=0
3a^2+6a+3+a^2+2a-3=0
4a^2+8a=0
4a(a+2)=0
∴a=0,-2
①a=0ならば、2解は、1+√3iと1-√3i
 3乗しても実数となる。
 (1+√3i)^3=1+3√3i-9-3√3i
         =-8
②a=-2ならば、2解は、-1+√3iと-1-√3i
 3乗しても実数となる。
 (-1+√3i)^3=-1+3√3i+9-3√3i
         =8

したがって、
a=0,-2………(答)


お便り2003/9/3
from=Tetsuya Kobayashi


実係数二次方程式が虚根を持つのですから、判別式は負です。
その条件のもとで、arg(x)=±π/3, ±2π/3 ですから、
|実部|と|虚部の平方根の中身|の比が 1:3 であることから、a=-2 。