質問<225>2000/2/5
from=水島愛
「三角関数」


こんにちは。ひさし振りです。元気ですか??
今回の問題を教えてください。よろしく。

1、ABを直径とする半円周上に点Pをとるとき2AB+BPの最大値
を求めよ。

2、tanシータ/2=tとおくとき、つぎの証明せよ。
(1)sinシータ=1-t^2/1+t^2
(3)tanシータ=2t/1-t^2

3、次の関数の最大値、最小値および0<=x<2πのはんい
でその値をとるxを求めよ。
(1)sinxsin(π/3-x)
(2)cos2x-4sinx


お返事2000/2/5
from=武田


愛ちゃん久しぶりです。学校生活は充実していますか?
これからも時々質問して下さい。

問1
1、ABを直径とする半円周上に点Pをとるとき2AB+BPの最大値
を求めよ。
問題は2AB+BPでなく、2AP+BPではないでしょうか?
さらに直径ABの長さを1とするのでは?

∠BAP=θとすると、
AP=ABcosθ、BP=ABsinθ
(与式1)2AB+BP=2AB+ABsinθ
           =AB(2+sinθ)
図より、0≦θ≦90°
0≦sinθ≦1
2≦2+sinθ≦3
2AB≦2AB+BP≦3AB
∴最大値3AB

(与式2)2AP+BP=2ABcosθ+ABsinθ
       =AB(2cosθ+sinθ)
       =AB√5(2/√5・cosθ+1/√5・sinθ)
       =AB√5sin(θ+α)……三角関数の合成
       ただし、cosα=1/√5、sinα=2/√5
図より、0≦θ≦90°
1/√5≦sin(θ+α)≦1
1≦√5sin(θ+α)≦√5
AB≦2AP+BP≦√5AB
∴最大値√5AB

問2(1)
    1-t2         1-t2
sinθ=────ではなく、cosθ=────の間違いでしょう。
    1+t2         1+t2
次の2つの公式を利用する。
       1
1+tan2θ=─── ……①
      cos2θ

  θ 1+cosθ
cos2─=──── ……②
  2   2

  θ            2
tan─ =tより、1+t2=────
  2          1+cosθ

       2
1+cosθ=────
      1+t2

     2-(1+t2)
∴cosθ=────────
       1+t2

     1-t2
    =──── ……(答)
     1+t2

問2(2)
次の公式を利用する。
      2tanθ
tan2θ=────── ……③
     1-tan2θ

     2tan(θ/2)    2t
tanθ=────────── =──── ……(答)
    1-tan2(θ/2)   1-t2

問3(1)
次の公式を利用する。
        1
sinα・sinβ=-─{cos(α+β)-cos(α-β)}……④
        2

      π     1      π         π
sinx・sin(─-x)=-─{cos(x+─-x)-cos(x-─+x)}
      3     2      3         3

            1   π       π
          =-─{cos─-cos(2x-─)}
            2   3       3

           1      π  1
          =─cos(2x-─)-─
           2      3  4

cos(2x-π/3)=-1のとき、最小値-3/4
   ∴x=2π/3
cos(2x-π/3)=1のとき、最大値1/4
   ∴x=π/6

問3(2)
次の公式を利用する。
cos2θ=1-2sin2θ ……⑤
cos2x-4sinx=1-2sin2x-4sinx
        =-2(sin2x+2sinx)+1
        =-2(sinx+1)2+3
sinx=-1のとき、最大値3
   ∴x=3π/2
sinx=1のとき、最小値-5
   ∴x=π/2


三角関数の公式を5つも利用するので、公式は覚えておかないと
難しいですね。