質問<372>2000/12/1
from=2年10組12番
「積分法」


昨日出された日々課題で分からない所がありましたので
質問させていただきます。宜しくお願いします。

放物線y=x2 -2px上の点(t,t2 -2pt)
における接線をy軸方向にbだけ平行移動した直線を
L(t,b)とする。

(1)直線L(t,b)の方程式を求めよ。
(2)この放物線と直線L(t,b)とが、異なる2点で交わるための
  t,bの範囲を求めよ。
(3)放物線と直線L(t,b)とが異なる2点で交わるとき、  これらが囲む図形の面積Sを求めよ。
(4)(3)の図形の面積を直線x=uで2等分したい。
  uを求めよ。


お返事2000/12/2
from=武田


問1

微分して、f′(x)=2x-2p
点P(t,t2 -2pt)における接線の方程式は
y-(t2 -2pt)=(2t-2p)(x-t)
この接線をy軸方向にbだけ平行移動すると、直線L(t,b)ができます。
この方程式は
y=(2t-2p)(x-t)+(t2 -2pt)+b……(答)

問2
上の直線L(t、b)と放物線y=x2 -2pxとの交点が2つあるのは、
連立して
{y=(2t-2p)(x-t)+(t2 -2pt)+b……①
{y=x2 -2px……②
(2t-2p)(x-t)+(t2 -2pt)+b=x2 -2px
x2 -2tx+t2 -b=0
判別式D/4>0より、
(-t)2 -(t2 -b)>0∴b>0……(答)

問3方程式x2 -2tx+t2 -b=0を解く。
∴x=t±√b
したがって、
  t+√b
S=∫  {-(x2 -2tx+t2 -b)}dx
  t-√b

    x3             t+√b
 =[-─ +tx2 -(t2 -b)x]
    3             t-√b

      4
 =(略)=─b√b ……(答)
      3

問4
4      t+√b
─b√b=2・∫ {-(x2 -2tx+t2 -b)}dx
3      u

(途中略)

u3 -3tu2 -3(t2 -b)u+(5t3 +6√bt2 -3bt-6b√b)=0
このuについての3次方程式は解けるのかな?
u=λ+tとおくと、
(途中略)
λ3 -(6t2 -3b)λ+(6t2 √b-6b√b)=0
さて、これ以上は解けない。λが出れば、uも出るのだが……?!

※質問された本人より、下記に解答が寄せられました。


お便り2000/12/9
from=2年10組12番


2年10組12番です。解答がきましたのでお知らせしたいと思います。
 
(1)y’=2x-2pであるから
L(t、b):y-(t2 -2pt)=(2t-2p)(x-t)+b
すなわちy=2(t-p)x-t2 +b ・・・(答)
 
(2)x2 -2pt=2(t-p)x-t2 +bとすると
   x2 -2tx+t2 -b=0・・・・・・①
f(x)=x2 -2tx+t2 -bとおくと
    f(x)=(x-t)2 -b
よって、y=f(x)のグラフについて、
f(0)>0,t>0,-b<0であればよい。
ゆえに、t>0かつ0<b<t2 ・・・(答)
 
(3)放物線と直線L(t、b)が異なる2点で交わるとき、
  (2)からf(x)=-b<0
ゆえに b>0   このとき
①の解はx=t±√bであるから
    t+√b      
S=∫     {2(t-p)x-t2 +b-(x2 -2pt)}dx
    t-√b
               ・ 
               ・  
               ・  
               ・
 = 4b√b/3 ・・・(答)

                  t+√b
(4) (1)、(3)からS=-∫     {(x-t)2 -b}dx
                  t-√b
放物線y=f(x)=(x-t)2 -bは直線x=t に対称であるから、
     t              t+√b
 -∫      f(x)dx=-∫      f(x)dx=S/2  
     t-√b          t
 よって、u=t ・・・・(答)

(※最後の(4)は完全平方式にしてみればx=tで面積が2分割され
  ることが直ぐ分かるわけですね。(;>_<;)ビェェン、武田)