質問<783>2002/2/12
from=AQUA
「二重積分」


一年前にてつやさんが質問していた二重積分の質問なのですが
∫∫D xydxdy   D:y2=2x、x=2

これを計算するとyの範囲が-2≦y≦2となり最後には答えが
0になってしまいます。
どこが違うのでしょうか??


お返事2002/2/14
from=武田



単一積分は、xの範囲Dにおいて、y=f(x)の下にできる面積を
指す。
二重積分は、(x,y)の範囲(領域)Dにおいて、z=f(x,y)
の下にできる体積を指す。
多重積分は、(x1,x2,………,xn)の領域Dにおいて、
xn+1=f(x1,x2,………,xn)の下にできる(n+1)次元体積
を指す。

これらは、領域の上にできるときは、プラスなので、体積=定積分とな
るが、領域の下にくるときは、マイナスをつけて体積をプラス化する必
要がある。つまり、体積=-定積分である。

定積分=上の定積分+下の定積分
   =体積+(-体積)
   =0
(上下の体積が等しいとき)

したがって、質問の二重積分は0(ゼロ)が答えとなる。てつやさんの
質問のものの多くは、上だけの定積分でしたので、体積=定積分の感覚
がもてたわけです。質問<418>は一部下の定積分が入っています。