質問<813>2002/4/2
from=たかお
「証明問題」


初めて質問させていただきます。
質問内容は、証明問題です。2問ほどあります。よろしくお願いします。

問1)
⊿OAB、⊿OCD、⊿OEFは、それぞれ大きさの違う正三角形である。
DE、FA、BCの中点をそれぞれL、M、Nとするとき、
⊿LMNもまた、正三角形であることを証明せよ。

問2)
平面上において、直線lと、l上にない点Aをとる。
直線l上に点Bを線分ABと直線lが直交するようにとり、
点Bを中心として直線lを角度θだけ回転して得られる直線をmとする。
直線l上にない点Pをとり、直線lに関してPと対称な点Qをとる。
また点Aを中心として点Qを角度2θだけ回転して得られる点をRとする。
このとき、線分PRの中点Mは直線m上にあることを証明せよ。
(lというのは、小文字のエルです。)


お便り2002/4/2
from=元3年10組12番


問1)
Oを原点とし、A、C、Eを表す複素数をz1、z2,z3とおく。
また、60°回転を表す複素数をαとおく。
    → → →
すると、OA、OC、OEをそれぞれ60°回転したものが
→、→、→
OB OD OFであるから、B、D、Fを表す複素数は、それぞれ、
αz1、αz2、αz3である。
そこでl、M、Nを表す複素数をl、m、nとすると、

l=αz2+z3/2、m=αz3+z1/2、n=αz1+z2/2
         →             →
証明すべきことは、MNを表す複素数にαをかけるとMLを表す複素数
になること、即ち、
α(n-m)=α(αz1+z2/2-αz3+z1/2)が
l-mに等しいこと・・・・(米)

今、αは60°回転を表すから、α^2は120度回転を表し、
α-α^2=1である。
∴α^2=α-1
これを、(米)に代入して整理すると、
(米)=α^2(z1-z3)/2+α(z2-z1)/2
  =(α-1)(z1-z3)/2+α(z2-z1)/2
  =α(z2-z3)/2+(z3-z1)/2
  =αz2+z3/2-αz3+z1/2
  =l-m
となる。よって、題意は示された。

問2)
点Bを原点とし、直線lを実軸とする複素数平面を考える。
すると、点Aは虚軸上の点なので、aを実数として、
 A(ai)、P(z)、R(w)
           ─
とおける。ただし、z≠zとする。  ─ 
PとQは実軸lに関して対称なのでQ(z)である。
ここで、
  z=x+yi(x、yは実数、y≠0)
とおく。Aを中心にQを角2θだけ回転した点がRだから、
       ─ 
 w-ai=(zーai)(cos2θ+isin2θ)
であるから、
w=(x-yi-ai)(cos2θ+isin2θ)+ai
 ={xcos2θ+(y+a)sin2θ}
       +{xsin2θ-(y+a)cos2θ+a}i
ここで、線分PRの中点Mの複素数をuとおくと、
  u=z+w/2
  (途中計算が煩雑なために略)
   ={xcosθ+(y+a)sinθ}(cosθ+isinθ)
xcosθ+(y+a)sinθは実数より、実軸l上の点であり、
uはこの点を原点Bを中心に角θだけ回転した点である。
また、直線mは直線lを原点Bを中心に角θだけ回転した直線
である。よって、題意は示された。(q.e.d)

今日は1日暇だったので、ずっと考えてました。
いや~、なかなか難しかったです。
けど、考える価値のある問題だな~と思いました。
これは、自分の考えた解答ですけど、合ってますかね?
みなさんでこの解答について、おかしいなとか思ったら、
ご指摘願いませんかね?よろしくお願いします。