質問<111>99/1/11
from=坂田
「確率」


初歩的な質問ですが、確率で「区別する」「区別しない」
の見分けがつきません。

例) さいころを2つ同時に投げてその出た目の積の一桁目
   が5である確率はいくらか。
  
   一の位が5であるのは5,15,25、35の4通り。
   だから、(1,5)、(3,5)、(5,5)
   の三通りが浮かびます。
   わからないのは何故(1,5)と(5,1)
   を区別したり、(3,5)、(5,3)
   を区別したりするのか、ということです。
   
   よろしくお願いします。


お返事99/1/12
from=武田


サイコロや人やコインなど一見「区別がない」ように見えま
すが、次のように考えると「区別をする」ことが出来ます。
  2つあるサイコロの内の1番目のサイコロ。
  5人いる中の3番目の人。
  3枚のコインの内の2番目のコイン。

ご質問のサイコロの問題ですが、サイコロが2つあり、その
目の積が5,15,25,35となるのを考えるとき、
1番目のサイコロ(A)と2番目のサイコロ(B)の積だと
思って、(1,5)(5,1)(3,5)(5,3)(5,5)
と5通りあることを見つけます。確率の分母は6×6=36通り
なので、確率は5/36……(答)

2枚のコインを投げたとき表裏が出る確率を求めるときに同
様な疑問が生じます。
区別しないと、表表・表裏・裏裏の3通りなので、1/3と
いう誤った答えが出てしまいます。
区別すると、1番目のコイン(A)と2番目のコイン(B)
で、(表、表)(表、裏)(裏、表)(裏、裏)と4通りあ
るので、2/4=1/2……(答)