質問<1530>2003/12/25
from=ノビッタ
「場合の数」


中3のノビッタと言います。
高校数学とは言えない問題かもしれませんが、
初めて質問させてもらいます。

問題は、
「20≦A≦B≦39を満たす整数A、Bがある。
考えられるAとBの積は何通りあるか」
というものです。
私の友人が出した問題なのですが、さっぱり解き方が分からず、
しかも何故か、問題を出した張本人も分からないと言うのです。
解き方を教えて下さい。


お便り2003/12/26
from=juin


A=20のとき、20≦B≦39だから、20通り。
A=21のとき、21≦B≦39だから、19通り。
A=22のとき、22≦B≦39だから、18通り。
、、、
A=39のとき、39≦B≦39だから、1とおり。
合計1+2+3+...+20=210通り。


お便り2003/12/27
from=ニースケンス


20*33 = 22*30 = 660
のような重複分を引かなければならないのでは?


お便り2003/12/27
from=ノビッタ


度々すみません。
juinさんのやり方は分かりやすくて有難いのですが、
アドバイス通りのやり方でやると重複してしまうんです。
(20×30=24×25など)
この重複する分だけ、210から引けば良いのは分かってるんですが、
どうやったら見分けられるのでしょうか。
いちいち素因数分解しなければいけないのでしょうか…。


お便り2004/2/5
from=ノビッタ


質問して1ヶ月以上経ったんですが、
未だに解決されていないので、改めて質問します。

問題は、
20≦A≦B≦39を満たす整数A、Bがある。
考えられるAとBの積は何通りあるか。
但し、20×33=22×30などの重複分を引くこと。
(つまり、20+19+18+…では求められない。)

ざっと、全て書いてみて答えを出したんですが、
やり方が分からないので質問しています…。

お願いします。


お便り2004/2/6
from=Tetsuya Kobayashi


400 420 440 441 460 462 480 483 484 500
504 506 520 525 528 529 540 546 550 552
560 567 572 575 576 580 588 594 598 600
609 616 620 621 624 625 630 638 640 644
648 650 651 660 667 672 675 676 680 682
690 693 696 700 702 704 713 714 720 725
726 728 729 735 736 740 744 748 750 754
756 759 760 768 770 775 777 780 782 783
784 792 798 800 805 806 810 812 814 816
819 825 828 832 836 837 840 841 850 851
858 864 868 870 874 875 884 888 891 896
897 899 900 910 912 918 924 925 928 930
936 945 950 952 957 960 961 962 972 975
980 986 988 990 992 999 1008 1014 1015
1020 1023 1024 1026 1036 1044 1050 1053
1054 1056 1064 1073 1080 1085 1088 1089
1092 1102 1110 1116 1120 1122 1131 1140
1147 1152 1155 1156 1170 1178 1184 1188
1190 1209 1216 1221 1224 1225 1248 1254
1258 1260 1287 1292 1295 1296 1326 1330
1332 1365 1368 1369 1404 1406 1443 1444
1482 1521
以上、197通り。
このくらいだったら手計算でもできますよね♪

え、どうやって解くかって?そりゃ質問者もお分かりのように、
210 から重複してるやつを引けばいいんだけど、問題はその重複してる
やつってのをいかに効率よく求めるか、なんだよね。
a*b = c*d のとき、a:c = d:b ってのはいいよね。
比が等しいときに内側かける内側は外側かける外側、ってのは小学校の時に
教わったテクニックだもんね。これを利用するんだ。
まず、c:a = b:d でもあるから、a≦c としても一般性は失われないよね。
さらに a:d = c:b でもあるから a:c = d:b で c≦d としても一般性は
失われないよね。
値の候補の最大値である 39 は、値の候補の最小値である 20 の二倍より
小さいから、c/a<sqrt(2) となっていることがわかるかな?
そこで既約の形にして a:c = p:q として、
p が小さいものから、その中で q が小さいものから調べてみることにしよう。
p=q=1 では a=d, c=b となって重複していることにならないことに注意して、
  p:q = 2:3 のとき、
    (20,30),(22,33),(24,36),(26,39)
  p:q = 3:4 のとき、
    (21,28),(24,32),(27,36)
  p:q = 4:5 のとき、
    (20,25),(24,30),(28,35)
  p:q = 5:6 のとき、
    (20,24),(25,30),(30,36)
  p:q = 5:7 のとき、
    (20,28),(25,35)
  p:q = 6:7 のとき、
    (24,28),(30,35)
さて、p≧7 のとき、39/7=5.57... となるから、
(r,s) 形式の r 同士の比を既約の形にしたとき、大きい方の値は 5 以下になる。
よってこの場合には上に列挙したいずれかに還元されてしまうことに注意しよう。
これから実際に、どの積同士が一致するのか書き下してみよう。
  p:q = 2:3 のとき、
    20*33 = 22*30
    20*36 = 24*30
    20*39 = 26*30
    22*26 = 24*33
    22*39 = 26*33
    24*39 = 26*36
  p:q = 3:4 のとき、
    21*32 = 24*28
    21*36 = 27*28
    24*36 = 27*32
  p:q = 4:5 のとき、
    20*30 = 24*25
    20*35 = 25*28
    24*35 = 28*30
  p:q = 5:6 のとき、
    20*30 = 24*25 だけど、これは既出。
    20*36 = 24*30 だけど、これは既出。
    25*36 = 30*30
あとは既出。
これらで、三つ以上が等しい値になっていることはないことは目で確かめられる
ので、結局重複は13個。
だから求める値は 210-13 = 197 ってことだね。


お便り2004/2/10
from=ノビッタ


おかげで良く分かりました。
分かりやすく解説していただき、
ありがとうございました。