質問<1864>2004/8/15
from=arita
「二直線と定点  軌跡」


2直線 mx-y+5m=0 , x+my-5=0 について。

(1)この2直線はともにmの値にかかわらずある定点を通る事を示し、その定点
   の座標を求めよ。

(2)mが任意の値を取って変化するとき、この2直線の交点の軌跡を求めよ。

解き方のアドバイスだけでもいいので教えてください。よろしくお願いします。

★希望★完全解答★

お便り2004/8/15
from=wakky


(1)
直線 mx-y+5m=0 について
m(x+5)-y=0 だから
mの値に関係なくこの式が成り立つためには
x+5=0 かつ y=0
よって定点(-5,0)を通る。

直線 x+my-5=0 について
(-x+5)+my=0 だから
mの値に関係なくこの式が成り立つためには
x=5 かつ y=0
よって定点(5,0)を通る。

(2)
2直線の交点だから、単純に連立方程式
mx-y+5m=0・・・①
x+my-5=0・・・・②
これからmを消去すれば、xとyの関係が求まりますね。
②からm=(-x+5)/y (ただしy≠0のとき)
これを①に代入して
{x(-x+5)/y}-y+{5(-x+5)/y}=0
両辺にyをかけて整理整頓すると
x^2+y^2=25=5^2・・・③
(これは中心が原点、半径5の円ですね)
また y=0 のときは
①より(②でもおなじこと)
m(x+5)=0(②ならx-5=0)
mは任意の値を取るから
x=-5(②からならx=5:円なのでy=0のときxは±5の2つの値を
とることがわかりますね)
点(-5,0)は③上の点である。
以上より 直線①と直線②の交点の軌跡は
中心が原点(0,0)、半径5の円  となります。


お便り2004/8/16
from=下野哲史


(1) mx-y+5m=0 は (5+x)m+(-y)=0 である。
  mの値にかかわらず通るということは
  どんなmに対しても成り立つ 
  (x,y) を求めればよい。
  m についての恒等式と考えて
    5+x=0, (-y)=0 より (x,y)=(-5,0)
  同様にして
   x+my-5=0 は ym+(x-5)=0 より
  y=0 , x-5=0 から (x,y)=(5,0) を必ず通る。

(2) x+my-5=0 は m≠0 ならば
   傾きが -1/m の直線
  mx-y+5m=0 は 傾きが m の直線
  よって、m≠0 ならば 2直線は常に直交する。
  これより、(5,0), (-5,0) を直径とする
  円であることが分かる。
  ただし、m=0 のとき x+my-5=0 は x=5
  また mx-y+5m=0 は y=0 であるから
  (5,0) は通るが、(-5,0) は通らない
  以上より
  答え
  原点を中心とする半径 5 の円周
  ただし (-5,0) を除く