質問<2147>2005/1/7
from=AME
「2次関数」


放物線 y=(x-p)^2-2 が、(0,0),(1,2),(0,2)を頂点とする三角形と交わる
ような実数pの範囲を求めよ。よろしくお願いします。

★希望★完全解答★

お便り2005/2/2
from=KINO


図で考えるしかなさそうですね。
頂点の座標に O(0,0), A(1,2), B(0,2) と名前をつけておきます。
放物線 y=(x-2)^2-2 の頂点の座標は (p,-2) で,
p の値によらずに,x 軸に平行な直線 y=-2 上にあります。
p の値を増やしていくと,頂点が直線 y=-2 上を左から右に動いていきます。
そこで,xy 平面に直線 y=-2 を引いて,それ上に頂点がある下に凸な
放物線 y=(x-p)^2-2 を左から右にスライドさせて考えます。
まず,放物線が三角形のかなり左にあるところから始めましょう。
右にスライドさせていくと,まず放物線の右側の部分がBと交わります。
さらに右にスライドさせていくと,放物線は三角形の内部を通過しますが,
Aを通り過ぎてしまうと交点がなくなってしまいます。
さらに右にスライドさせていくと,今度は放物線の左側の部分がOにひっかかり,
それからしばらく三角形の内部を通過する状態が続き,やはりAを通り過ぎてしまうと
もう交点をもたなくなります。
というわけで,放物線がO, A, B を通るときの p の値が鍵になることが
わかりましたので,それらを求めることにします。
 Aを通るとき,2=(1-p)^2-2 すなわち p^2-2p-4=0 より p=1±√5.
 Bを通るとき,2=(0-p)^2-2 より p^2=4,よって p=±2.
 Oを通るとき,0=(0-p)^2-2 より p^2=2,よって p=±√2. 
よって,先ほどの議論より
 p<-2 のとき交点なし,
 p=-2 のときBで交わる,
 -2<p<1-√5 で三角形の内部を通過する,
 p=1-√5 のときAで交わる,
 1-√5<p<√2 のとき交点なし,
 p=√2 のとき原点Oで交わる,
 √2<p<1+√5 で三角形の内部を通過する,
 p=1+√5 のときAで交わる,
 1+√5<p のとき交点なし。
答えは,-2≦p≦1-√5 または √2≦p≦1+√5.


お便り2005/2/4
from=wowow


O(0,0),A(1,2),B(0,2)とし、
C:y=(x-p)^2-2を陰関数表示した(x-p)^2-y-2=0についてf(x,y)=(x-p)^2-y-2とする。
Cの頂点はy=-2上に存在するので△OABとCが交わるのならばCは辺OA
又は辺OBを通る。正領域と負領域の関係から
①Cが辺OAを通るとき
  (0,0)と(1,2)が異なる領域に存在するので
        f(0,0)・f(1,2)≦0
  {(0-p)^2-0-2}{(1-p)^2-2-2}≦0
       (p^2-2)(p^2-2p-3)≦0
   (p+√2)(p-√2)(p-3)(p+1)≦0
  よって-√2≦p≦-1,√2≦p≦3
②Cが辺OBを通るとき
  (0,0)と(0,2)が異なる領域に存在するので
        f(0,0)・f(0,2)≦0
  {(0-p)^2-0-2}{(0-p)^2-2-2}≦0
         (p^2-2)(p^2-4)≦0
   (p+√2)(p-√2)(p-2)(p+2)≦0
  よって-2≦p≦-√2,√2≦p≦2
①②をあわせて
     -2≦p≦-1,√2≦p≦3