質問<25>98/7/2
from=松本浩志
「角度の証明(再)」


このもんだいの条件はどれも平行ではないです。
条件と言えばEFが中心を通っていること。
あとは図を見れば想像がつくと思います。
どんなにかいても確かにαとβは等しくなります。
でも、証明がわからないんですよ。
どうかお願いします



お返事98/7/3
from=武田


補助線EG、AG、FH、HBを引く。
∠ACH=∠ABH=α
∠BDG=∠BAG=β
AGとBHが平行ならば
∠BAG=∠ABHとなり、
したがってα=β 


しかしながら、AGとBHが平行といえるか?
そのためには、
三点G、O、Hが一直線上になければならない。
これが証明できない。ウウウウウ


お便り99/11/22
from=Toshio Sekiya


未解決問題の25を解きました。
パスカルの定理を使うと簡単に解けます。
パスカルの定理とは、

円周上に図のようにAからFまでの6点をとり、図のように
交点P,Q,Rをとると、
この3点は1直線上にあるというものです。
この証明方法は、いくつかありますが、
「幾何の有名な定理」 矢野健太郎 著 共立出版 ワンポ
イント双書 p142
「代数曲線のはなし」 山田浩 著 日本評論社 p23
に出ています。
 
では、問題の証明です。

問題 上図において、ABは円Oの直径である。線分CDは
円の中心Oを通る。
AC、BDの延長と円周が再び交わる点をE、Fとする。
∠AED=∠BFCであることを証明せよ
 
証明 ED、FCの延長と円周が再び交わる点をG、Hとする。
GHとABの交点をO’とする。
パスカルの定理により、C、O’、Dは一直線上にある。
したがって点Oと点O’は一致する。
∠AED=∠AEG=∠ABG=∠OBG
∠BFC=∠BFH=∠BGH=∠OGB
∠OBG=∠OGBだから、
∠AED=∠BFC
証明終