質問<2898>2006/2/1
from=あやか
「論理」


命題「赤ん坊が泣いているならば,それはお腹がすいているか,発熱して
いるかである。」について、
p:赤ん坊が泣く,q:お腹がすく,r:発熱する として、
次の問いに答えよ。

①p,q,rを使ってこの命題を記号論理の式で表せ。
②この命題の否定を式で表し、またそれを文章で表現せよ。
③この命題の対遇命題を文章で述べよ。

について、教えていただきたいです。
数学が大の苦手でして、解説などもしていただけると、
大変嬉しく思います。お忙しい所恐れ入りますが、
どうか、よろしくお願いいたします。m(__)m

★希望★完全解答★

お便り2006/2/3
from=angel


次を踏まえて。
 A→B ⇔ ¬A∨B (~ならば… の変形)
 ¬(A∨B∨…∨X) ⇔ ¬A∧¬B∧…∧¬X (ド・モルガン)
 ¬¬A ⇔ A (二重否定)
 A→B ⇔ ¬B→¬A (対偶)

(1)
「p ならば q または r が成立する」の形式のため、
 p→(q∨r)

(2)
 (1) を変形して p→(q∨r) ⇔ ¬p∨(q∨r) ⇔ ¬p∨q∨r
 否定したものは、¬(¬p∨q∨r) ⇔ ¬¬p∧¬q∧¬r ⇔ p∧¬q∧¬r
 すなわち、「p であるが qではなく、かつ r でもないことが成立する」
 文章としては、
「赤ん坊が泣いていても、お腹もすいていないし、発熱してもいないことがある」
 p∧¬(q∨r) と変形した場合の、別の言い方としては、
「赤ん坊が泣いていても、お腹がすいていたり、発熱しているとは限らない」
 もある。

(3)
 対偶は、¬(q∨r)→¬p ⇔ (¬q∧¬r)→¬p
 すなわち、「q ではなく、かつ r でもなければ、p ではない」
 文章としては、
 「お腹がすいておらず、発熱もしていない赤ん坊は泣かない」