質問<306>2000/8/25
from=Tetsu
「証明の問題」


問1
a≠b≠c≠a,a^3+2a=b^3+2b=c^3+2cのとき
a+b+c=0,ab+bc+ca=2であることを証明せよ。

問2
p,qは、p+q=1(0≦p≦1)をみたしている。
関数f(x)=x^2について、次の不等式が成り立つことを証明せよ。
f(px+qy)≦p・f(x)+q・f(y)

おねがいします。


お返事2000/8/27
from=武田


問13 +2x=0の3解をa,b,c(a≠b≠c)とすると、
(x-a)(x-b)(x-c)=0
x3 -(a+b+c)x2 +(ab+bc+ca)x-abc=0
係数を比べて、
a+b+c=0、ab+bc+ca=2 ……(答)

問2

z=px+qyとおくと、p+q=1(0≦p≦1)より、
  px+qy
z=───── と書ける。
   q+p
したがって、xy間をq:pに内分する点にzがある。
これは、関数f(x)=x2 より、f(z)=f(px+qy)となる。

比例関係より、f(x)とf(y)間もq:pに内分する点ができる。
これをaとすると、
  p・f(x)+q・f(y)
a=─────────────=p・f(x)+q・f(y)
      q+p

関数f(x)=x2 は下に凸なので、図より
a≧f(z)
となる。(等号はp=0または1のとき)
したがって、
f(px+qy)≦p・f(x)+q・f(y) ……(答)