質問<389>2001/1/7
from=ぷりん
「命題」


こんにちわ。ぷりんです。
基本ちゅうの基本のことで申し訳ありませんが教えて下さい。

(命題) χ≠1 ⇒ aχ≠a 【偽】
  この命題の反例は何ですか?


お返事2001/1/8
from=武田


定理や命題とは、真偽を問いえる文章を指す。例えば、
「xは偶数」とか、「xは素数」とかである。
xが9だと、両方とも偽となります。
xが2だと、両方とも真となります。
したがって、真偽のどちらかにするために、
存在記号の∃(ある特定の……)や全称記号∀(すべての……)
をつけてxを表すわけである。このときのxを束縛変数という。
(この∃や∀がつかないxを自由変数という)

ご質問の命題「χ≠1 ⇒ aχ≠a」は偽となります。
書いてはいないけど、∀aのときと言う前提が偽をもたらす。
何となれば、「a=0のとき、ax=a」となるからである。
(これを反例という)

真となる命題は、上の命題の裏か逆のときである。
命題────逆
 |\   |
 | \  |
 |  \ |
 |   \|
 裏────対偶
例えば、逆の命題は「aχ≠a ⇒ χ≠1」である。この前提はa≠0より、
この逆の命題は真となる。