質問<422>2001/3/17
from=マスマニア
「同値関係について」


ある参考書をみたところ
一般に

√a=b ⇔ a=b^2, b≧0  が成立すると書いてありました

そして 『a≧0 は別にたてる必要がない。なぜならa=b^2の右辺の形が
a≧0を保証しているからだ』と書いてありました。しかし いまいち納得
がいきません
a≧0もたてた方がいいように思うんですが…

  このような問題 例えば

√(2x-1)=1-x において

1-x≧0⇔ x≦1 とすれば 2x-1≧0をたてる必要は本当にないといえる
のでしょうか?
この問題においては √(2x-1)=1-xを両辺2乗してでてくる解は
x=2+√2又は2-√2で x≦1だから 2-√2 が正解であり 
これは同時に 2x-1≧0もみたしてますが
このように b≧0 によってみちびかれた 
解は必ず a≧0によってでた範囲にあてはまる
となぜいえるのでしょうか?

  よろしくお願いいたします


お返事2001/3/18
from=武田


√a=b⇔a=b2 ,b≧0
   同値
√a=bより、
左辺が無理数であるためには、a≧0(a<0ならば虚数になる)
√a=+√aのことだから、b≧0
したがって、a-b座標系の第1象限となる。

一方、a=b2 は、b2 ≧0より、a≧0
b2 =(±b)2 より、
第1,第4象限となる。

黄色の集合⊂水色の集合

同値となるためには、黄色の集合=水色の集合とならなくてはならない
ので、条件b≧0が必要となる。

では、具体例で考えてみよう。
√(2x-1)=1-x
これは
{y=√(2x-1)
{y=1-x
の交点Aが解である。

これを2乗すると、
2x-1=(1-x)2 
これは
{y=2x-1
{y=(1-x)2 
の交点A,Bが解となる。


交点A,Bのどちらが元の方程式の解となるかは、条件が必要となる。
無理数だから、√の中身が(2x-1)≧0より、
  1
x≧─……①
  2
√(2x-1)=+√(2x-1)だから、(1-x)≧0より、
x≦1……②
①②より、条件は
1
─≦x≦1
2

この条件より、2乗した方程式の解はAの方のみとなる。
※黄色の集合と水色の集合の論理からすると、aの条件x≧1/2は
 いらないのかもしれない。つまり、bの条件x≦1のみで判断でき
 るのであろう。
 (しかし、私は1/2≦x≦1を条件にしている。)