質問<628>2001/9/7
from=ぷりん
「実力テストです」


こんにちは。ぷりんです。夏休みの遊びすぎで実力テストが40点前後に
なりました(;_;)大変大変!ではでは質問させてください。

①xy平面上に原点0と点P(a,b),点Q(x,y)の3点をとる。またベクトル
 pはベクトルOPでベクトルqはベクトルOQとする。
(1)|ベクトルp|=1となる点Pを第一象限に1つ固定するとき,
   ベクトルpとベクトルqの内積が1以下になる点Qの存在する範囲を
  図示せよ。
(2)|ベクトルp|=1となる全ての点Pに対して
   ベクトルpとベクトルqの内積が1以下になる点Qの存在する範囲を
  図示せよ。

②数列{A(n)}についてA(1)=1,A(n+1)=ルート【2+A(n)】『nは
 自然数』が成り立つとする。
(1)すべてのnについて0<A(n)<2が成り立つことを,nに関する
  数学的帰納法で示せ。
(2)A(n)=2cosθ(n)『nは自然数』とおくとき,θ(1)を求め,
  θ(n+1)をθ(n)を用いて表せ。ただし0°<θ(n)<90°『nは自然数』
  とする。
(3)一般項A(n)を求めよ。

   よろしくおねがいします。


お返事2001/9/10
from=武田


問1
(1)
→       →
p=(a,b)、q=(x,y)とすると、
内積が1以下より、
 → →
(p,q)=ax+by≦1………①

①より、
ax+by=1は、原点が中心、半径1の円の円周上の点P(a,b)における
接線の方程式だから
点Qの存在範囲は、図のようになる。



(2)
    →
点Pが|p|=1となるすべての点をとるとき、内積が1以下となるのは、
b>0において、接線より下部
b<0において、接線より上部
b=0のとき
  a>0において、接線より左側
  a<0において、接線より右側

以上のすべての共通部分が点Qの存在範囲だから
図のようになる。



問2
(1)
a1=1
an+1=√(2+an)
(nは自然数)
「すべてのnについて、0<an<2が成り立つ」ことを
数学的帰納法で証明すると、

  (i)n=1のとき、a1=1より、0<a1<2
  (ⅱ)n=kのとき、0<ak<2が成り立つと仮定して、
     n=k+1のとき、
        ak>0より、2+ak>0
        ak+1=√(2+ak)>0
        ak+1を2乗して、
        (ak+12=2+ak<2+2=4
        ak+1>0より、
        ak+1<√4=2
        ∴0<ak+1<2
  したがって、(i)(ⅱ)より、すべてのnについて、与式が成り立つ。

(2)
an=2cosθnとおくと、
a1=2cosθ1=1

0°<θn<90°より、

    1       π
cosθ1=――より、θ1=―― ………(答)
    2       3

an+1=√(2+an)より、
2cosθn+1=√(2+2cosθn)
2乗して
4cos2θn+1=2+2cosθn
2cos2θn+1-1=(1+cosθn)-1
cos2θn+1=cosθn
2θn+1=θn

    1
∴θn+1=―θn ………(答)
    2

(3)
    1
∴θn+1=―θn
    2

      1
    =(―)n・θ1
      2

     π  1
    =―・(―)n
     3  2

したがって、
an=2cosθn

       π   1
  =2cos{――・(――)n-1} ………(答)
       3   2