質問<873>2002/6/20
from=魔界
「最大・最小」


面積1の三角形ABCにおいて、辺AB上に一点Pをとり、Pを通り辺BCに
平行な直線と辺ACの交点をQとする。更に線分PQの中点に関してAと
対称な点をRとする。点Pが辺AB上を動くとき、三角形ABCと三角形PQR
の共通部分の面積Sの最大値を求めよ。


お便り2002/6/24
from=CharlieBrown


まず、線分PQの中点をOとすると、
点Oは線分PQと線分ARを二等分するので、四角形APRQは平行四辺形です。
点Rが△ABCの外になるか、中になるかで場合分けをします。

PQ//BC で、
AP
--=t とおくと、0<t<1で、
AB
AP:AB=t:1 ですから、
t=1/2 のとき、点Rが線分BC上になります。

(i)0<t≦1/2 のとき
点Rは△ABCの内部(または辺上)にあり、
△PQRは△ABCにすっかり含まれるので、
共通部分の面積Sは、△PQRの面積に他なりません。
ところが、△PQR≡△APQですから、
Sは、△APQの面積で求まります。
△APQ∽△ABCで、相似比はAP:AB=t:1 ですから、
面積比はt^2:1となり、△ABC=1 から、
S=t^2
となります。

(i)1/2<t<1 のとき
点Rは△ABCの外部にあります。
線分PR、QRと辺BCとの交点をそれぞれD、Eとすると、
△ABCとの共通部分は台形PDEQになります。
四角形APRQが平行四辺形なので、
AP=QR、したがってQR:AB=t:1。
また、PB//QE、PQ//BEより、四角形PBEQは平行四辺形で、
PB=QEより、QE:AB=(1-t):1。
よって、
RE:AB=(QR-QE):AB=(2t-1):1。
△RQP、△REDはどちらも△ABCと相似ですから、
(i)の時と同様に面積は相似比の2乗で求まり、
△RQP=t^2、△RED=(2t-1)^2 となります。
ゆえに、
S=△RQP-△RED=t^2-(2t-1)^2=-3t^2+4t-1
です。
横軸t、縦軸Sでグラフを描くと、2つの放物線がt=1/2でなめらかにつながり、
S=-3t^2+4t-1の頂点(t=2/3)で最大値1/3を取ることがわかります。


お便り2002/6/24
from=phaos




図にあるように APRQ  は平行四辺形になる。
AB:AP を 1:x としよう。
0 ≦ x ≦ 1/2 では
S = x^2 (相似比の自乗)
だから単調増加である。
1/2 < x ≦ 1 の時,
図の AB:BU = 1: (2x -1) なので
S = △PRQ - △PST = x^2 - (2x-1)^2
= x^2 - (4x^2 - 4x + 1)
= -3x^2 + 4x - 1
= -3(x - 2/3)^2 + 1/3.
だから x - 2/3 の時最大で最大値は 1/3.