質問<954>2002/9/16
from=DATONIO
「導関数と微分可能性」


お聞きしたいのですが、
微分可能と導関数存在とは、どんな関係があるのでしょうか?
定義は以下で宜しいでしょうか?

微分可能:「lim{f(x)-f(a)}/(x-a)が収束し、その値をf'(a)」
      x→a
導関数:「f'(x)のこと」

「その値をf'(a)」のところがひっかかります。
微分可能のときには、導関数の存在は前提となっているのでしょうか?
それとも、導関数があるときだけ「その値をf'(a)」が言えるのでしょうか?


お返事2002/9/16
from=武田


x=aにおける微分可能の計算(定義)によって、
その点における接線の傾きmが1つ求まる。
すべてのxの値に対して、いろいろなmが求まることを、「関数」というから
元のグラフの関数と区別して、「導関数f’(x)」とした。
そこで、はじめのmを「f’(a)」と表現したわけである。
したがって、
上のf’(a)はx=aにおける近傍で成り立つ現象だから、
f’(x)全体とは切り離して考えることができます。
ある区間で微分可能で、他の範囲では微分可能でない場合、
全体の導関数が取れるとは限らないからです。