質問<1404>2003/9/19
from=ピタゴラス数
「対数を用いた微分」


(1)
対数を用いた微分の問題で、僕の学校で使っている教科書には、
次のような例題が載っていました。

例題
 y={(x-2)^2/(x+2)}^(1/2)

この関数はx=2のときにはy=0となりますが、それについては
教科書では何も書いてありません。この部分についてはどのように
考えればよいのでしょうか?

(2)
もともと「y=f(x)を微分せよ」となっている問題で、対数を
利用するときに、なぜ、「両辺の絶対値をとる」ことが許されるの
でしょうか? 絶対値をつけると、本来は考えなくてもよい関数ま
で一緒に微分することになるのではないでしょうか? このあたり
の必要十分性をどう考えればよいのか分かりません。
ぜひ、教えてください。お願いします。


お返事2003/9/23
from=武田


(1)
この関数の定義域は、
1/2乗なので、ルートのことだから、中身は0以上でなければならないので、
分子=(x-2)^2≧0より、分母=x+2>0
∴x>-2
したがって、x=2を計算しても、y=0がでるだけなので、単なるグラフ上の
1点にすぎませんので、あえて特記することはありません。

(2)
対数をとるためには、真数が正でなければならないので、絶対値記号を
つけるのです。絶対値をつけないlog(-3)などは存在できないのです。
log|-3|は大丈夫です。微分して、絶対値記号がとれれば、本来の関
数に戻るだけです。