質問<1589>2004/2/16
from=のら
「背理法?」


 ルート5が無理数だということを証明しなさい。

 →ルート5が無理数だと仮定する。
  m、nを1以外に公約数がない自然数とする。
  ルート5=m÷n(分数です)
  ルート5n=m となり
  左辺は無理数で、右辺は有理数となり
  両辺は矛盾する。
  ゆえに、ルート5は無理数である。

 という解き方は正しいですか?


お便り2004/2/16
from=こんにちは


完全に間違いです。

√5が無理数であることを示すために
√5を有理数であることを使ってしまっています。

やはり√2が無理数であるときの証明同様
m×m=5n×nとやって証明していくよりほかはありません。


お便り2004/2/17
from=naoya


根本的に間違ってます。
無理数と仮定して、互いに素な2整数の比としてsqrt(5)をおいているところが
間違っています。

[解答]
sqrt(5)が有理数であると仮定すると、互いに素な2つの整数m,nを用いて、
sqrt(5) = m/n とおける。
両辺二乗して、分母を払うと
5n^2=m^2 ・・・①
これより、m^2は5の倍数である必要がある。5は素数であるから、
mも5の倍数となり、・・・②
m=5k(k∈Z)とおいて①に代入して整理すると、
n^2=5k^2となり、n^2も5の倍数となる。先と同様の理由より、
nも5の倍数でなければならない。・・・③
②③より、m,nはともに公約数5を持つことになり、
これはm,nが互いに素であることに矛盾する。
これは、最初にsqrt(5)を有理数と仮定した点から生じた矛盾であるから、
ゆえに、sqrt(5)は無理数である。


お便り2004/2/17
from=wakky


左辺の√5nが無理数?
√5が無理数であることが証明されないうちに√5nが無理数だと
言っていることになりますね。
これでは証明になりません。

背理法を使うのであれば、√5は有理数と仮定します。
そうすると
√5=n/m(nとmは互いに素)とおけます。
従って5m^2=n^2となるから、n^2は5の倍数
つまり、nは5の倍数です。
ここでn=5pとおくと
5m^2=25p^2より m^2=5p^2
これはm^2が5の倍数。すなわちmが5の倍数ということです。
あれれ? nとmは互いに素だったのでは?
同じ因数をもつってことは互いに素ではないので、矛盾となります。
従って、√5無理数だということになります。


お便り2004/2/17
from=juin


「√5が無理数である」と仮定する。
途中の式が無くても、
「√5は無理数である」
となる。
これは、何も証明していない。