質問<161>99/7/28
from=CFU
「基礎数学?」


最近解けそうで解けない問題によく出会います。
よろしくお願いします。

問題1.直角三角形ABC(∠ACB=90°)のBC、CA
    上に2辺を持ち、AB上に頂点のある正方形がある。
    このとき、直角三角形ABCから正方形を引いた面積
    と、正方形の面積の比をAB、BC、CAの長さを
    用いて表せ。

問題2.N×N(Nは奇数)の桝目の中心を1として下のような
    順で枡を埋める。このとき各対角線上の数の和をA、B
    とするとき、A-Bを求めよ。
    ______________ 
   |↑|10|11|12|13|
   |↑|9|2|3|14|
   |↑|8|1|4|15|
   |↑|7|6|5|16|
   |21|20|19|18|17|
   ~~~~~~~~~~~~~~~~

問題3.すべての実数xについて次の式が成り立つとき、整数
    a、b、cの値の組をすべて求めよ。
    (x-a)(x-77)+5=(x-b)(x-c)


お返事99/7/29
from=武田


問1

AB=c、BC=a、CA=bとおく。
正方形の一辺をDE=DF=xとすると、
△ADEと△DBFは相似なので、
AE:DE=DF:BF
(b-x):x=x:(a-x)
(b-x)(a-x)=x2
ab-(a+b)x+x2=x2
x=ab/(a+b)……①
△ADEと△DBFの面積は
S1=(b-x)x/2+(a-x)x/2
正方形EDFCの面積は
S2=x2
面積の比は
S1:S2={(b+a)x-2x2}/2:x2
①を代入して、
S1:S2
=ab(a2+b2)/{2(a+b)2}:(ab)2/(a+b)2
=(a2+b2)/2:ab
=c2/2:ab
=c2:2ab
したがって
S1:S2=AB2:2BC・CA……(答)

問2
k  N×N  A-B
1  3×3  14-10=4
2  5×5  42-34=8
3  7×7  86-74=12
したがって、
k番目は(2k+1)×(2k+1)となり、A-B=4kとなるから、
N=2k+1より、k=(N-1)/2
A-B=4k=4(N-1)/2=2(N-1)
N×Nの桝目のとき、A-B=2(N-1)……(答)

問3
(x-a)(x-77)+5=(x-b)(x-c)
展開して、
x2-(77+a)x+77a+5=x2-(b+c)x+bc
すべての実数xについて成り立つから、係数を見比べて、
77+a=b+c……①
77a+5=bc……②
連立して、
①より、a=b+c-77
②に代入して、
77(b+c-77)+5=bc
77b-cb=-5+5929-77c
(77-c)b=-5+5929-77c
b=(-5+5929-77c)/(77-c)
 =(-5)/(77-c)+77
a=b+c-77
 =(-5)/(77-c)+77+c-77
 =(-5)/(77-c)+c
a,b,cが整数であるためには、(77-c)が5の約数
でなければならないので、77-c=1または77-c=5
c=76または72
a=71または71
b=72または76
したがって、
(a,b,c)=(71,72,76)
       =(71,76,72)