質問<191>99/11/2
from=かっち
「複素数問題」


こんにちは!!「かっち」です。
お久しぶりです。先日はどうもありがとうございました。
今日も分からない問題があったので、
力になっていただけないかとメールしました。
問題と言うのは、複素数平面の問題なんですが...
(複素数が苦手なもので...)

問題 : 複素数平面上の異なる2点Z1、Z2に対して、
Z=aZ1+bZ2を考える。
 ただし、a≧0(aは0以上)、b≧0(bは0以上)とする。

(1)a+b=1とし、
IZ1I(Z1の大きさ)=2√3(2ルート3)、
IZ2I(Z2の大きさ)=√6(ルート6)、
argZ1/Z2=45゜(45度)とする。
このとき、点Zが動いてできる図形の長さLを求めよ。

(2)Z1、Z2が(1)の条件を満たすとする。
2≦a+b≦3(a+bが2以上3以下)のとき、
点Zが動いてできる図形の面積Sを求めよ。

(3)Z1、Z2はZ1=-2+2i、
lZ2-2iI(Z2-2iの大きさ)=1を満たすとする。
a+b=1のとき、複素数Zの偏角の最大値および最小値を
求めよ。

あと、ヒントがついていたのでよかったら、参考にしてくだ
さい。

ヒント : A(Z1)、B(Z2)、P(Z)とする。
(1)はベクトルOP=aベクトルOA+bベクトルOBと
おき、a+b=1、a≧0、b≧0。

どうかよろしくお願いします。
(できれば、なるべく詳しくお願いします。)


お返事99/11/3
from=武田


(1)
z=az1+bz2 において、a+b=1とは、
a=1,b=0のとき、z=z1
a=0,b=1のとき、z=z2
a=1/4,b=3/4のとき、z=(1z1+3z2)/4
上の3つより、a+b=1とは、z1とz2を結んだ線
上にzがあることを示している。
また、
arg(z1/z2)=arg(z1)-arg(z2)
      =z1の偏角-z2の偏角
      =45°

図より、三角比の余弦定理を使って、長さLを求めると、
L2=(2√3)2+(√6)2-2・2√3・√6cos45°
  =12+6-12=6
L>0より、
∴L=√6

(2)
2≦a+b≦3とは、a+b=2からa+b=3までの間だ
から図形は図のようになる。

この図形の面積Sは、△EOFの面積S1から△CODの面積
S2を引いたものだから、三角形の面積を三角比の面積の公式
S=1/2・a・b・sinθ(ただし、θは辺aと辺bの間の角)
を利用して解くと、
S=S1-S2
 =1/2・6√3・3√6・sin45°-1/2・4√3・2√6・sin45°
 =27-12=15
∴S=15

(3)
lZ2-2iI=1は、z2が中心2i、半径1の円上にある
ことを示しているから、

図のように、z1とz2を結んだ線上で、
zの偏角が一番小さくなるのは、点Bのところに来たときだ
が、特に図の点B1のところが最小となる。
これは原点Oから円に引いた接線(偏角が最小となる)の接
点のところであるから、△B1COが直角三角形
となり、B1C=1、CO=2より、角度は30°
となる。zの偏角の最小値は、θ=90°-30°=60°
また、zの偏角が一番大きいのは、点Aのときだから、zの
偏角の最大値は、z1の偏角と同じだから、
θ=180°-45°=135°