質問<1973>2004/9/29
from=ミッキー
「入試の過去問」


はじめまして。大学の過去問をしていたのですが解答がついていなかった
ので正解がわかりません。教えてください。よろしくお願いします。

1.
図形の広さを測る量として面積がある。長方形の面積は隣り合う辺の
長さをa,bとするとa×bでもとめられる。
 (1)たとえば1/2(a+b)とかa2×b2(二乗で
   す)は面積を測る量として不適当な理由を説明
   しなさい。
 (2)a×bが長方形の面積を測る量として適当である
   ことを説明しなさい。

2.
a,bがどのような実数でもa≠bである限りaとbの間には有理数が
存在する。0<a<bとする。
 (1)a,bがともに有理数であるとき、a<x<bをみ
   たす有理数が存在することを説明しなさい。
 (2)4<y<√17をみたす有理数yが存在すること
   を説明しなさい。
 (3)a,bのうち少なくともひとつが無理数であると
   き、a<z<bを満たす有理数zが存在するこ
   とを説明しなさい。

3.
2行2列のます目に、隣り合うます目が同色とならないように色を塗る。
 (1)赤と青の2色で塗るとき、何通りの塗り方がある
   か。理由も述べなさい。
 (2)赤、青、黄の3色で塗るとき、何通りの塗り方が
   あるか。理由も述べなさい。
 (3)一般に、k色(k≧3)を用いて塗るとき何通り
   の塗り方があるか。理由も述べなさい。

4.
 (1)1/3+1/4≧1/2、∑1/k≧1/2(∑の上は8,下はk
   =5)、∑1/k≧1/2(∑の上は16、下はk=
   9)の不等式が成り立つことを示しなさい。
 (2)Sn=∑1/k(∑の上はn、下はk=1)とおく。
   SN0≧10となるn0を一つ求めなさい。また
   このことを参考にして、nが大きくなるにつれ
   てSnがどう変わっていくかいくつかを論述し
   なさい。

★希望★完全解答★

お便り2004/9/30
from=juin


1.
(1)
図形Aの面積をm(A)で表す。次のような性質を持つと考えられる。
(1)m(A)≧0,Aが点や線の場合は、m(A)=0
(2)A⊂Bならばm(A)≦m(b)
(3)A∩B=φならばm(A∪B)=m(A)+m(B)
長方形の面積を(a+b)/2とした場合。
縦1、横1の正方形の面積は(1+1)/2=1
これをきりはりして、縦1/2,横2の長方形を作ると面積は(1/2+1)/2=3/4
これは、良く無い。
長方形の面積をa^2×b^2とした場合
縦1、横1の正方形の面積は(1*1)^2=1
これを2つに切り、縦1/2,横1の長方形を作ると、
1つの面積は[(1/2)*1]^2=1/4
2つで1/2
これは良く無い。

(2)面積m(A)=a×bとすると、性質(1)(2)(3)を満たす。


お便り2004/10/12
from=JJon.com


数学に関してはシロウトです。間違いがあったら指摘してください。

3.
2行2列のます目を次のように名づける。
  A1 B1
  A2 B2
図形の回転は考えない。
同色にできるのは A1B2 の組,または,A2B1 の組のみ。
なので1色だけで塗ることはできない。

(1)
A1B2,A2B1 の2領域を2色で塗る順列。=2!=2通り。

(2)
3色中の2色だけ使って A1B2,A2B1 の2領域を塗る順列。=3×2!
A1B2,A2,B1 の3領域を3色で塗る順列。=3!
A2B1,A1,B2 の3領域を3色で塗る順列。=3!
以上の総和で18通り。

(3)
A1,A2,B1,B2 の4領域を4色で塗る順列。=4! なので,

2色で塗る場合…k色中2色の組合せ×2!
3色で塗る場合…k色中3色の組合せ×3!×2
4色で塗る場合…k色中4色の組合せ×4!
の総和で求められる。


お便り2004/10/16
from=JJon.com


数学に関してはシロウトです。
基本的な公式や解法はぜんぜん分かりませんので,イメージで答えを
出してみました。
スマートな定番の解き方が他にあるでしょうから,ご存知のかた教え
てくださいませ。

4.
(1)
1/2 = 1/4 + 1/4
    ≦ 1/3 + 1/4

1/2 = 1/8 + 1/8 + 1/8 + 1/8
    ≦ 1/5 + 1/6 + 1/7 + 1/8

1/2 = 1/16 + 1/16 + 1/16 + 1/16 + 1/16 + 1/16 + 1/16 + 1/16
    ≦ 1/9  + 1/10 + 1/11 + 1/12 + 1/13 + 1/14 + 1/15 + 1/16

(2)
n=2^0=1 のとき,
  Sn = 1/1
    = 1

n=2^2=4 のとき,
  Sn = 1/1 + 1/2 + (1/3 + 1/4)
    = 1/1 + 1/2 + (1/2 以上)
    ≧ 2

n=2^4=16 のとき,
  Sn = 1/1 + 1/2 + (1/3 + 1/4) + (... + 1/8) + (... + 1/16)
    = 1/1 + 1/2 + (1/2 以上)  + (1/2 以上)  + (1/2 以上)
    ≧ 3

上記の規則性から「n=2^18 は,Sn≧10 となるnの1つである」と言える。
これらの式の形を参考にすると,
nが大きくなるにつれSnも限りなく増えていくと予想できる。


お便り2004/10/17
from=honda


2.
(1)
(a+b)/2が条件を満たす有理数である

(2)
\sqrt{17}>4.2であるのでy=4.2とすればよい

(3)
aとbはともに正の数であるとしてよい
なぜなら,
a,bが異符号ならば0が条件を満たす有理数であり,
a,bがともに負であれば(-1)倍することで
ともに正の場合に還元できる.

さらに,0<a<z<b<1であると仮定してよい
なぜなら,aとbの間に自然数があれば
その自然数を求める有理数とすればよい.
ここでまず,aが無理数であると仮定する.
さて,このとき,
aを小数表示したときの小数第n位の数をa_n,
bを小数表示したときの小数第n位の数をb_n
とする.
aとbは異なるので,ある自然数kで
a_kとb_kは異なるものがある.
このようなkのうち最小のものを改めてkとおく.
0.a_1a_2...a_{k-1}a_{k}999999......
が求める有理数である.

次にaが有理数であると仮定する.
bは無理数であるとしてよい.上記と同じ記法で
b_k=0であることはないことに注意すると
c=b_k-1とすると,
0.b_1b_2....b_{k-1}c9999999999
が求める有理数である.

こんな感じでどうでしょう.
#面白かったので
#つい調子にのってしまいました(^^;;


お便り2004/10/18
from=UnderBird


4
(1)1/3+1/4>1/4+1/4=1/2
∑[k=5・・8]1/k>1/8+1/8+1/8+1/8=1/2
∑[k=9・・16]1/k>(1/16)×8=1/2

(2)1+(1/2)×N≧10を満たすもの。仮にN =18群とする。
S(2^18)=1+(1/2)+(1/3+1/4)+(1/5+1/6+1/7+1/8)+(1/9+・・・+1/16)+・・・+
(1/(2^17+1)+・・・+1/(2^18))
     >1+(1/2)+(1/2)+(1/2)+・・・+(1/2)=1+(1/2)×18=10より
N0=2^18
また、S(2^k)>1+(1/2)×kであるから、nがおおきくなるにつれ、kも大きくなり、
1+(1/2)×kは無限大に発散するから、Snも無限大に発散する。

2
途中まで
(1)有理数は和に閉じているから、(a+b)/2が条件を満たすものとして必ず存在する。

(2)4<4+p<√17となるpを求める。
ただし0<p<1とする。
(4+p)^2<17
16+8p+p^2<17
p^2+8p<1
9p^2<p^2+8p<1
p<1/3
よって、仮にp=1/4とすれば、4<17/4<17だから、
有理数4<17/4の間には(1)の間に有理数yが存在する。
すなわち、4<y<√17をみたす有理数yが存在する。
(3)(2)に帰着させて、有理数の存在性を導くのだと思います。
最終的に、
「a,bがどのような実数でもa≠bである限りaとbの間には
有理数が存在する。」を証明するのですよね。
両方無理数の場合は、両辺から、どちらかの無理数を引けば、
(3)に帰着という流れではないでしょうか。
とちゅうまでで、ごめんなさい。