質問<2032>2004/10/30
from=ゆうた
「楕円」


a>0とする。
楕円 x~2/a~2+y~2=1のx軸、y軸に平行でない接線がx軸、y軸と
交わる点をそれそれP、Qとする。線分PQの長さの最小値を求めよ。
また、そのときの接線の方程式を求めよ。

この問題が分かりませんでした。
お願いします。

★希望★完全解答★

お便り2004/11/2
from=wakky


(解答その1)
接線の傾きをmとして、接線の方程式を
y=mx+b・・・①
とおきます。
接点(交点)のx座標を求める感覚で
①を楕円の方程式に代入します。
整理するとxに関する二次方程式
(1+a^2)x^2+2ma^2bx+a^2(b^2-1)=0・・・②
接線①と楕円は接するのだから
②の二次方程式において判別式をDとすると
D/4=(ma^2b)^2-(1+a^2m^2)(b^2-1)=0
これを整理すると
b^2=a^2m^2+1・・・③
点P,Qの座標は
P(-b/m,0),Q(0,b)だから
(①においてy=0でP,x=0でQの座標になります)
PQ^2=(b^2/m^2)+b^2
③より
PQ^2={(a^2m^2+1)/m^2}+a^2m^2+1
      =a^2+1+(1/m^2)+a^2m^2
ここで
1/m^2>0,a^2m^2>だから
相加平均と相乗平均の関係から
PQ^2=a^2+1+(1/m^2)+a^2m^2
      ≧a^2+1+2√{(1/m^2)a^2m^2}
      =a^2+1+2√a^2
a>0より√a^2=a
よって
PQ^2≧(a+1)^2だから
PQ≧a+1・・・④
よって線分PQの最小値は
a+1・・・(答)
また④において等式が成り立つのは
1/m^2=a^2m^2のときだから
m=±1/√a
このとき③より
b^2=a+1
よって
b=±√(a+1)
よって①より、線分PQの長さが最小となるときの接線の方程式は
y=±(1/√a)x±√(a+1)・・・(答)
(複合は同順でなくてよい)
つまりこのような接線は4本あるということですね。
図にするとよくわかります。

(解答その2)
楕円と接線の接点の座標を(s,t)とすると
接線の方程式は
(sx/a^2)+ty=1
よって点P,Qの座標は
P(a^2/s,0),Q(0,1/t)
接線の傾きをmとすると
m=-s/(ta^2)
よって
s=-ta^2m・・・①
点(s,t)は楕円上の点だから
(s^2/a^2)+t^2=1・・・②
①②より
t^2=1/(a^2m^2+1)
s^2=a^4m^2/(a^2m^2+1)
PQ^2=(a/s)^2+(1/t)^2
      ={(a^2m^2+1)/m^2}+a^2m^2+1
      =a^2+1+(1/m^2)+a^2m^2
以下(解答その1)と同じです。