質問<2033>2004/10/31
from=Sue
「関数の増減・極値」


(1)
3次関数f(x)=x^3+ax^2+bxがx=-aで極値a^2をもつとき、
定数a,bの値を求めよ。
また、このときのf(x)の極小値を求めよ。

(2)
関数f(x)=ax^3+(7-a^2)x^2+bx+cは、x=-1で極小値を、
x=2で極大値をとり、極小値の絶対値の2倍が極大値に等しい。
定数a,b,cを求めよ。

★希望★完全解答★

お便り2004/11/1
from=wakky


3次関数f(x)を微分するとf’(x)は2次関数になります。
f(x)が極値を持つということは
2次方程式 f’(x)=0 が
異なる二つの実数解を持つと(判別式>0)言うことです。
常にf’(x)≦0ならば極値を持たないということは理解できますね。

(1)
f’(x)=3x^2+2ax+b
二次方程式f’(x)=0の判別式をDとして
D/4=a^2-3b>0・・・①
x=-aのとき極値a^2を持つのだから
f’(-a)=0より
a^2+b=0・・・②
また
f(-a)=a^2より
a(a+b)=0・・・③
③より
a=0またはa+b=0
a=0のとき
a=b=0となるが、これは①を満たさない。
従って a≠0
a+b=0のとき、b=-aだから
②より
a(a-1)=0
a≠0より a=1 このとき b=-1

(答)a=1,b=-1

f(x)=x^3+x^2-x より
f’(x)=3x^2+2x-1
          =(x+1)(3x-1)
よって次の増減表を得る。

  x      |      -1        1/3
--------------------------------------
f’(x)|  +    0    -   0   + 
--------------------------------------
f(x)  |  増   極大   減  極小  増

よって極小値は
f(1/3)=-5/27

(2)
f’(x)=3ax^2+2(7-a^2)x+b
前問と同様に
D/4=(7-a^2)^2-3ab・・・①
条件より
f’(-1)=3a-2(7-a^2)+b=0
ゆえに
2a^2+3a+b-14=0・・・②
f’(2)=12a+4(7-a^2)+b=0
ゆえに
4a^2-12a+b-28=0・・・③
2|f(-1)|=f(2)・・・④
②③からbを消去して解くと
a=-2またはa=7/2
a=2のときb=12
これは①を満たす
a=7/2のときb=21
これは①を満たさない
したがって
a=-2,b=12
以上から
f(x)=-2x^3+3x^2+12x+c
④より
2|c-7|=c+20
c≧7のとき
2(c-7)=c+20より
c=34
c<7のとき
2(7-c)=c+20より
c=-2

(答)a=-2,b=12,c=34または-2


お便り2004/11/2
from=wakky


上の回答に、不適切な表現があったので訂正します。

常にf’(x)≦0ならば極値を持たないということは理解できますね。

の部分は

D≦0ならばf’(x)=0は重解をもつか、あるいは実数解と持たないので、
常にf’(x)≦0であるかまたは、f≧0ということで、ちょっと言葉足らずでした。

(2)の
D/4=(7-a^2)^2-3ab・・・①
の部分の >0 が抜けていました(汗