質問<2044>2004/11/6
from=ゆうた
「行列」


3次正方行列A=
1 0 0
a 1 0
b -a 1 について

(1)A~2を求めよ。
(2)A~3を求めよ。
(3)nを任意の自然数としてA~nを求めよ。

(3)が数学的帰納法を使うと思うんですが、
全然分からなかったので、教えてください。
(出来れば、(1)(2)も)

お願いします。

★希望★完全解答★

お便り2004/11/6
from=風あざみ


(3)
二項定理を使って解きます。

単位行列E=
1 0 0
0 1 0
0 0 1
行列XをX=
0 0 0
a 0 0
b -a 0
とおくと、A=X+Eとなります。

任意の自然数mに対して
E^m=
1 0 0
0 1 0
0 0 1

X^2=
0 0 0
0 0 0
-a^2 0 0

X^3=
0 0 0
0 0 0
0 0 0

したがって、4以上の整数kに対して、X^k=
0 0 0
0 0 0
0 0 0
となることを利用する。

A^n=(E+X)^n=Σ_(i=0)^n{(n_C_i)X^i}=E+nX+n(n-1)/2*X^2=
0 0 0
na 0 0
-{n(n-1)/2}a^2 -na 0


お便り2004/11/6
from=wakky


完全解答とまではいきませんが・・・

(1)
行列の計算はいいでしょうか?

     1          0      0

     2a        1      0

 -a^2+2b  -2a    1

となるようです。

(2)
(1)の結果にもう一度行列Aをかけましょう。
これは自分でやってみてください。

(3)
ここではきっと、3行1列に出てくるa^2の係数をnで表すことに悩んだ
のではないかと思います。
A^3を(2)で求めていますが
A^5くらいまで計算しないと見えてこないかもしれません。
3行1列にでてくるa^2の係数は
0,-1,-3,-6,-10・・・・ですから
(1/2)n(1-n)です。
(階差数列が等差数列ですね。)
ここまで推定できたら
おっしゃるとおり数学的帰納法で証明できます。
(計算力の勝負になりますね)
なお、証明して確かめていませんのでお許しを。

        1              0          0

       na             1          0

(1/2)n(1-n)a^2+nb    -na         1

となるようです。