質問<2869>2006/1/19
from=miki☆
「行列」


2次行列の集合
 X=|a b|a,b,c,d∈R、ab-cd≠0
   |c d|
 は行列の積について群になることを示せ。

という問題で
①Rの任意の元a、bが常にa*b∈R
②結合律
③単位元
④逆元
の4つを示せばいいのはわかるのですがどうやって示せばいいのか
わかりません・・・助けてください・・・お願いします☆

★希望★完全解答★

お便り2006/1/20
from=UnderBird


2次行列の集合
 X=|a b|a,b,c,d∈R、ab-cd≠0
   |c d|
は、2次の正則行列(逆行列が存在する)の集合です。
行列の積に関して群をなすことを示すのに
①Xの任意の元A、Bが常にAB∈X
(2つの正則行列の積は正則行列であること)
②結合律
(A,B,C∈Xに対して、(AB)C=A(BC)が成り立つ)
③単位元
(あるE∈Xがあり、任意の行列A∈XでAE=EA=Aが成立)
④逆元
(任意のA∈Xに対して、AB=BA=EとなるB∈Xが存在)
の4つを示す。

行列の積に関しての性質は用いてよいと仮定します。
(そうでないと、結構長い証明になりますよね)
①正則行列同士の積は正則行列になることが証明されているのでOK
・・・例えば行列式を用いて正則行列Aは|A|≠0なので
  |AB|=|A||B|より証明できる
②行列の積は結合法則を満たすこともOKですね。
・・・証明するならA,B,Cそれぞれ成分で確認
③E=|1 0|
   |0 1| は、正則行列ですし、条件を満たす。
④正則より必ず逆行列があるので、行列Aに対してA^(-1)が存在することを確認
以上で群であることが証明された。


お便り2006/1/20
from=C.A.


 A = [ a b ]
     [ c d ]
 (a, b, c, d \in \R, ad - bc \neq 0)

で具体的に書いて計算してみればいいでしょう。