質問<291>2000/7/28
from=Hiroaki Nagano
「関数」


数直線上で定義された関数F(X)が次の2条件を満たしているとする。
 (A)任意の実数X1,X2に対し
    F(X1+X2)=F(X1)+F(X2)+2X1X2-b
    が成立する。
 (B)F(X)はX=0において微分可能でF’(0)=aである。
    ただし、a,bは定数とする。
 
(1)任意の実数Xにおいて
   極限値 lim h→0[{F(X+h)-F(X)}/h]が存在する
   ことを示せ。また、その値をXを用いて表せ。
(2)F(X)が極値をとるときのXの値を求めよ。
                     [00 三重大・教(後期)]
 
答えは(1)2X+a (2)X=-a/2 になるらしいのですが、
詳しい解き方と考え方を教えて下さい。お願いします。


お返事2000/7/30
from=武田


(1)
下記の結果にh→±0しても、同じ導関数になるので、極限値が
存在することが明らかである。

F(X1 +X2 )=F(X1 )+F(X2 )+2X1 2 -bより、
F(X+0)=F(X)+F(0)+2X・0-b
∴F(0)=b……①

         F(0+h)-F(0)    F(h)-b
F′(0)=lim───────────=lim──────
      h→0     h      h→0   h

     =a……②

         F(X+h)-F(X)
F′(X)=lim───────────
      h→0    h

         F(X)+F(h)+2Xh-b-F(X)
     =lim────────────────────
      h→0        h

          F(h)-b
     =lim(──────+2X)
      h→0    h

     =a+2X……(答)

(2)
極値を持つのは、F′(X)=0より、
a+2X=0
    a
∴X=-─ ……(答)
    2