質問<317>2000/9/10
from=文系学生
「因数分解とf(x)=0」


武田先生、失礼します。また因数分解の初歩的な質問で恐縮ですが、

質問<316>にいただきました回答、
>この2次式x2 +x+3は判別式D=b2 -4ac
>を使えば、実数解があるかどうか分かる。
>D=1-4・1・3=-11<0
>マイナスより、実数解はない。

ここについてなのですが、x2 +x+3=0ならば、
判別式D=b2 -4acで実数解の有無を調べることができることに
ついてはグラフを思い浮かべるとわかるのですが、
x2 +x+3=0でなく、単なるx2 +x+3の場合についても、
因数分解が出来るかどうかは判別式で分かるというのは、
どうしてなのでしょうか?
また、解の公式で調べることを考えても、
解の公式はax2 +bx+c=0のときの公式であって、
単なるax2 +bx+cの場合ではないように思えてしまうのですが、
どうなっているのでしょうか?


お返事2000/9/13
from=武田


2次方程式ax2 +bx+c=0において、
判別式D>0ならば、2つの異なる実数解がある。
解の公式を使って求めた実数解をα,βとすると、
a(x-α)(x-β)=0
とかくことができる。

したがって、
D>0ならば、
ax2 +bx+c=a(x-α)(x-β)
と因数分解できる。

まあ、これを「方程式を使った因数分解のやり方」と言うわけである。