質問<3243>2006/6/12
from=ほし
「確率分布と確率密度関数」


(1) 確率変数Xの確率分布が 
   P(X=k)=k/8 (k=1,2,3), P(X=4)=p であるとき
 ①定数pの値を求めよ。
 ②P(3≦X)の値を求めよ。
 ③Xの分布関数F(x)を求めよ。


(2) 確率変数Xの確率密度関数が 
   p(x)=a(x+1) (-1≦x≦2) 
         0       (x<-1or2<x) であるとき
 ①定数aの値を求めよ。
 ②P(0≦X≦3)の値を求めよ。
 ③Xの分布関数F(x)を求めよ。

★完全解答希望★

お便り2006/6/12
from=亀田馬志


>(1) 確率変数Xの確率分布が 
   P(X=k)=k/8 (k=1,2,3), P(X=4)=p であるとき
 ①定数pの値を求めよ。

って事は

x=1の時P(1)=1/8
x=2の時P(2)=2/8
x=3の時P(3)=3/8
x=4の時P(4)=?

と言う事です。
ところで、確率分布の定義として、

P(1)+P(2)+P(3)+P(4)=1

が約束事です。よって

1/8+2/8+3/8+P(4)=1

が満たされて無いといけません。

∴P(4)=p=1/4

にしかなり得ません(x≧5とかx≦0の場合はどうなるのか、とか思うかもしれませんが、
問題文に明記されていない以上、“定義されてない”と考えた方がイイでしょう)。

>②P(3≦X)の値を求めよ。

P(3)+P(4)を計算すれば終了です。

∴3/8+2/8=5/8

>③Xの分布関数F(x)を求めよ。

分布関数の定義は知ってますか?

x=1の時F(1)=1/8
x=2の時F(2)=1/8+2/8=3/8
x=3の時F(3)=1/8+2/8+3/8=6/8
x=4の時F(4)=1/8+2/8+3/8+2/8=1

と言った離散型の関数になります。

>(2) 確率変数Xの確率密度関数が 
   p(x)=a(x+1) (-1≦x≦2) 
         0       (x<-1or2<x) であるとき
 ①定数aの値を求めよ。

これも発想は(1)と同じです。
違うのは(1)は離散型の関数、(2)は連続型の関数である、と言う部分です。
一般に、離散型の分布の場合、

Σp=1 (Σは全てについての和)

と言う約束事がありますが、連続型の場合、同様に

∫pdx=1 (積分は全てについての和)

と言う約束事があります。
ゆえに(2)に於いても、

∫a(x+1)dx=1 (積分区間は-1~2)

と言う約束事が成り立たなければなりません。
これを計算すると、

a=2/9

が答えとなります。

>②P(0≦X≦3)の値を求めよ。

∫pdx  (積分区間は0~3)

を計算すればイイです。
気をつけなければならないのは、

  p(x)=a(x+1) (-1≦x≦2) 
         0       (x<-1or2<x)

なので、

∫2/9*(x+1)dx+∫0dx

で計算する事です。初項の積分範囲は0~2、第2項は2~3です。
計算結果は8/9となります。

>③Xの分布関数F(x)を求めよ。

分布関数の定義に従って、

F(x)=0 (x<-1)
F(x)=1/9*x^2+2/9*x (-1≦x≦2)
F(x)=1 (2<x)

です。
以上です。