質問<385>2001/1/2
from=かず
「3次での解と係数の関係」


f(X)=X^3-αX^2+βX-3がX=1、X=3で極値を持つ。次の問いに答えよ。
(1)αおよびβ
(2)Y=f(X)のグラフをかけ。
(3)Xが0≦X≦a(aは正の定数)の範囲を取る時、f(X)の最大値を求めよ。

という問題で、解いていくと…、
(3)f(X)=X^3-6X^2+9X-3=1…①
を満たすXを求めると、この方程式は1を重解に持つから、
解と係数の関係により、1+1+λ=6 ∴λ=4となってます。
三次方程式の場合、解と係数の使い方がワカリマセン。
何故1+1+λ=6が言えるのでしょう?
教えて下さい。


お返事2001/1/3
from=武田


問1
f(x)=x3 -αx2 +βx-3
x=1,3のとき、極値を持つから、
f′(x)=3x2 -2αx+β
     =3(x-1)(x-3)
     =3(x2 -4x+3)
     =3x2 -12x+9
したがって、
{2α=12
{β=9
∴α=6,β=9 ……(答)

問2
f(x)=x3 -αx2 +βx-3、α=6,β=9より、
f(x)=x3 -6x2 +9x-3
f(1)=1-6+9-3=1
f(3)=27-54+27-3=-3
したがって、
x=1のとき、極大値1
x=3のとき、極小値-3
グラフは次のようになる。

y切片は-3となる。

問3
0≦x≦a(ただし、a>0)の範囲でf(x)の最大値を求めると、
場合分けして、上のグラフを見ながら、
{0<a<1のとき、最大値a3 -6a2 +9a-3
{1≦a<4のとき、最大値1
{4≦aのとき、最大値a3 -6a2 +9a-3

さて、質問の「x=4」の出し方ですが、グラフからy=1とグラフが交わる
のは、x=1のとき接点となり、もう一つx=λのところで交点があるから、
問題の3次方程式は次のように因数分解できる。
(x-1)2 (x-λ)=0
なお、因数分解された3次式は展開すると、次のようになる。
(x-α)(x-β)(x-γ)=x3 -(α+β+γ)x2 +(αβ+βγ+γα)x-αβγ
この展開式のx2 の項の係数と問題の3次方程式を見比べて、
α+β+γ=6
したがって、
1+1+λ=6
∴λ=4