質問<417>2001/3/9
from=資格試験受験生
「√の定義」


武田先生ご多忙なところ失礼致します。√の初歩的な質問で恐縮です。
以下の(1)と(2)の問題があるのですが、この違いについて教えていただ
けますでしょうか?
_______________

(1)次の数を根号を使わずに表せ
 
√144     (解答:12)

(2)次の数の平方根を求めよ

144       (解答:±12)
_______________

この(1)と(2)の答えがなぜ異なるのかが分かりません。
(1)の√144とは、144の平方根という意味ですよね?
そうだとしますと、(1)と(2)は同じ意味の問題であり、ゆえに答えも(1)、(2)共に同じであるはずに思えてしまいます。

また解答をまとめますと以下のようになるのだと思いますが、
x2乗=144では、x=±12
x=√144では、x=12
対応関係を考えますと、よく分からなくなってしまいます。
以下のようになるなら、きれいに対応するように思うのですが、
(±12)2乗=144 ⇔ 144の√=±12
実際は、単純に対称的にはならず、以下のようになることになるのでしょうか?
(±12)2乗=144 ⇔ 144の√=12、-144の√=√12i


お返事2001/3/9
from=武田


「144の平方根」とは、「2乗して144」となる数のことですから、
「+12」と「-12」の2つある。

「133の平方根」の場合は、計算が出来ないから、「+√133」と
「-√133」の2つとなる。

「√144」とは、この段階ですでに+(プラス)の方を示しているので、
答えは「+12」となる。

なお、「-144の平方根」は、
±√(-144)=±√(144)√(-1)
        =±12i
の虚数が2つある。

また、「√(-144)」は、
√(-144)=√144√(-1)
       =12i
の虚数が1つあることになる。