質問<847>2002/5/25
from=まぐ
「数列の極限」


次の問題をお願いします。
(1)
正三角形ABCの内接円O1の半径をrとする。
辺AB,BCと円O1に接する円をO2とし、辺AB,BCと円O2に接
する円をO3とする。
このように、次々に小さくなる円を作るとき、
全ての円の面積の和を求めよ。

(2)
直角三角形ABCの直角の頂点Aから辺BCに垂線AA1を下ろし、
A1から辺ACにA1A2を下ろす。以下同様に、A2A3、A3A4・・・・
と下ろすとき、△CAA1、△CA1A2、△CA2A3・・・・の面積の
総和が△ABCの面積を超えないためには、∠Cの大きさはどんな範囲
になければならないか。


お便り2002/6/7
from=fan


(1) O1とO2の接点から接線を引くと、これとAB,BCとで小さな
  正三角形ができます。
  これとABCとの比がそのままO2とO1との比になります。
  ここで、BからACに中線BMを引くと、O1の中心が正三角形ABCの
  重心と一致することなどから、BM:r=3:1です。
  よって、O1とO2の接点をM'とすると、BM'=BM-2rより
  BM:BM'=3:1となり、結局面積ではO1:O2=9:1です。
  従って求める面積は初項πr^2、公比1/9の無限等比級数の和です。

(2) まず、全ての三角形は相似です。
  角Cの大きさをθとすると、CAA1:CA1A2=CA1:CA2=1:cosθ
  となります。よって、面積は一つ進むごとに1/(cosθ)^2になります。
  従って、ABCの面積をSとおくと、
  S≧S{(cosθ)^2+(cosθ)^4+…}=S*(cosθ)^2/{1-(cosθ)^2}
       よって(cosθ)^2≦1/2で、0<θ<π/2でないといけないので
  π/4≦θ<π/2です。