質問<3850>2013/3/17
from=rot
「相加相乗平均の関係の利用」


問題:F=x^2/(x-1)の1<xでの最小値mを求めよ
について。
F=x-1+1/(x-1)+2で相加相乗平均の関係よりx=2のときm=4
この解答は確かに正しいと思うのですが、
F=x+1+1/(x-1)で相加相乗平均の関係より、
x+1=1/(x-1)・・・☆が1<xで解を持つとすると
(それをaとおく)x=aのときm=2√{(a+1)/(a-1)}・・・★
ここで☆の解はx=√2(=a)なのでこれを★に代入して、
x=√2のときm=2{(√2)+1}
この解答はどうして答えが間違ってしまうのですか?
論理的にはあっていませんか?

★希望★完全解答★

お返事2013/3/17
from=武田


<質問>802に、同様の疑問に対しての解答がありますので、
参照してください。

参考までに、グラフ化しましたので、違いが分かりますね。



お便り2013/3/24
from=平 昭


 こんばんは。武田先生の回答で納得できましたか?できたならよいのですが、少し補足して
おきます。

 rotさんが書いた回答の二つ目はもちろん、論理的に間違っています。どこが間違いなのか、
分かったでしょうか。

 二つ目の回答は、つまり、次のような内容です。

 実数値関数、f(x)とg(x)があり、

ある指定された範囲のxに対しf(x)≧g(x)、、、、(イ)
方程式f(x)=g(x)は指定の範囲に解x=aを持つ、、(ロ)

 この時、f(a)はf(x)の最小値である。、、、、(ハ)

 「(イ)かつ(ロ)が成り立つ→(ハ)が成り立つ」が正しいと思いますか?
 そんなわけはありませんね。f(x)が最小値を取るxと、
方程式 f(x)=g(x)の解aが一致する保証はありません。

 ただ、g(x)=C=一定 の時は話が別です。
 この場合は

指定範囲のxに対しf(x)≧C (つまりfの最小値はc以上)

 であり、かつ

f(a)=C (つまりf(x)は実際に値Cを取る)

 ですから、f(x)の最小値は明らかにCです。

 つまり、下側の関数g(x)(相加平均と相乗平均でいえば相乗平均)が、上側の関数f(x)
(相加平均と相乗平均でいえば相加平均)の最小値を求めるのに役立つのは、g=定数の場合だけ。
普通は役に立たたず、定数の場合だけ例外的に役立つわけです。

 納得できなければ、なんでも好きな関数のグラフを一つ描き、次に、最初に描いたグラフと
どこかで交わるけれど、上側にははみ出さないような別のグラフを描いてみて下さい。
2つ目のグラフは無数に描けて、交点が最小値になるとは全く限らないことがわかると思います。